海外FXの入出金では現在オンラインウォレットがスタンダードとなっている。昔は海外銀行送金がメインで入出金に時間がかかり面倒な手続きもあったが、オンラインウォレットを利用すればあっという間に入金、出金が完了する。
そんなオンラインウォレットの中でも、現在多くのFX業者で利用できるのがbitwallet(ビットウォレット)とSTICPAY(スティックペイ)だ。
この記事ではbitwallet(ビットウォレット)とSTICPAY(スティックペイ)どっちの方が手数料が安いのか?について見ていく。この記事を読み終わる頃にはbitwalletとSTICPAYどちらを使うべきなのか?という答えが見えてくるはずだ。


bitwalletとSTICPAY|入金手数料の違い
FX口座に資金を入金するにはオンラインウォレットから入金するわけだが、まずは自己資金をオンラインウォレットに入金しなくてはならない。
自己資金をオンラインウォレットへ入金するには「銀行口座に振込む」「クレジットカードで入金する」という2つの方法が基本になる。まずはbitwallet・STICPAYへクレジットカードから入金した場合の手数料を比較してみよう。
クレジット/デビットカードの入金手数料比較

クレジットカードからの入金手数料は、bitwallet・STICPAYともにカードブランドによって違いがある。
bitwalletへの「VISA/マスター」からの入金手数料は入金額の8%、対してSTICPAYへの「VISA/マスター」からの入金手数料は3.85%となり、STICPAYの手数料はbitwalletの半分以下という結果になる。
さらにbitwalletはVISA/マスター以外のカードブランドになると、8.5%もの手数料がかかる。対してSTICPAYはアメックスやJCB、ダイナースには対応していない。
JCBしか利用しない方ならbitwalletで8.5%の手数料を払うことになるが、VISA・マスターカードを利用するなら断然STICPAYでの入金のほうが有利となる。
国内銀行振込による入金手数料比較

それでは銀行振込による手数料の違いについて見てみよう。bitwalletは銀行振込からの入金に関しては無料(振込手数料は別)となっている。対してSTICPAYは2%の手数料がかかってしまう。
STICPAYへ銀行振込で10万円入金したとしたら2,000円の手数料。この差は大きいと言えるだろう。さらにbitwalletは振込限度額が設けられていないが、STICPAYは1日の振込限度額が100万円まで。ということで国内銀行振込にかかる入金手数料はbitwalletの勝ちという事になる。
- クレジットカードからの入金はSTICPAYのほうが安い(VISA・マスター)
- 銀行振込による入金はbitwalletなら無料
STICPAYは仮想通貨や銀聯カードも利用できる

STICPAYは自己資金からの入金・出金で銀聯カードも利用できる。手数料は5%となるが、bitwalletのクレジットカード入金手数料よりはお得になる。さらに仮想通貨での入金・出金も対応しており、ビットコインとライトコインに対応、入金手数料はともに1%となっている。
bitwalletとSTICPAY|出金手数料の違い
さて次は出金手数料を比較してみよう。基本的にはbitwallet・STICPAYともに銀行口座への出金になる。bitwalletの出金手数料は金額に関わらず「一律824円」対してSTICPAYの出金手数料は「800円+2%」だ。
STICPAYの銀行振込による出金は2%の手数料がbitwalletとの大きな差になる。
STICPAYをアクティブに利用するなら「STICカード」を利用するのも手だ。STICカードはマスターカードブランドのプリペイトカードで、1.3%の手数料でカード内に出金できる。

入出金トータルで比較してみる
それではbitwalletとSTICPAYを入金出金トータルで考えてみよう。国内銀行振込に関しては入出金ともにbitwalletの手数料が安かったが、bitwalletとSTICPAYどちらもクレジットカードで入金して、最終的に手数料がどれだけ違うのかを比較してみよう。
金額は50万円を入出金した場合の手数料の比較だ。
bitwallet 50万円クレジットカード入金手数料(8%) = 40,000円
STICPAY 50万円クレジットカード入金手数料(3.85%) = 19,250円
bitwallet 50万円国内銀行出金手数料(一律824円) = 824円
STICPAY 50万円国内銀行出金手数料(800円+2%) = 10,800円
STICPAY 50万円STIC Card出金手数料(1.3%) = 6,500円
bitwallet 40,000円+824円=40,824円
STICPAY 19,250円+10,800円=30,050円(※国内銀行出金)
STICPAY 19,250円+6,500円=25,750円(※カード出金)
結果はどちらも入金でクレジットカードを使用した場合、どのような出金方法を使ったとしてもSTICPAYの方が手数料は安くなることがわかった。
今回は50万円で比較したが、金額が大きくなることによってさらに手数料の差は開きが出てくる事になる。
bitwalletとSTICPAYどちらの手数料が安いのか?
入金で銀行振込を使用するならbitwallet、入金でクレジットカードを使用するならSTICPAYの方が手数料は安いという結果になった。
つまり、問題は出金手数料ではなく、入金方法でクレジットカード・国内銀行振込どちらを使用したいか?という目的でbitwalletとSTICPAYどちらを選択するか?というのが変わってくることが分かってもらえただろうか?
海外のFX業者はbitwalletやSTICPAYのようにオンラインウォレットでの入出金を近年メインとしている。その理由は私たちトレーダーが入出金の反映スピードを重視し、簡単かつFX口座への手数料がかからない方法を求めているからである。