「安く買って高く売る」の常識がもたらすトレードの落し穴とは

皆さんは「買ったら下がる・売ったら上がる」という状態に遭遇した事はないだろうか?その状況にも今回の内容は大きく関係してくるものになっている。

安く買って高く売るというのはトレードだけに限らず、ビジネスなんかでも当然の原理原則だ。

それは無意識に私たちが意識しているもので、言ってしまえば当たり前のことだろう。

しかし、この安く買って高く売るという常識は時としてトレーダーのマイナスに働く時がある。

この記事では「常識という認識がトレードに与える落とし穴になる」というテーマについてお話しさせていただこう。

初心者の方には特に重要な内容なので、是非参考にしてほしい。

目次

安く買って高く売るという常識とは

上記チャートを見てみよう。安く買って高く売るとは下の赤丸の部分で買って上の赤丸部分で売るというのが、100点満点のトレードと思うだろう。

しかし、このように最初から最後までトレンドの全ての値動きをとれるトレードというのは本当にたまにしかない。

そして実際にトレーダーが想像する安く買って高く売るというのは下記チャートあたりだろうか?

これでも正直100点に近いトレードだ。

ではなぜトレーダーの多くはこの利益を取れずに苦労するのだろうか?

それは安く買おうとするあまり、上昇の局面でエントリーができていないせいだ。

早速その理由を見てみよう。

なぜトレーダーは逆の行動をしてしまうのか?

トレードの基本はトレンドフォローだ。

その理由は上昇の勢いが強い時には買う事に優位性があり、下降の勢いが強い時には売りに優位性があるという単純明快な理由になる。

しかし、現実はどうだろうか?安く買って高く売るという当たり前の常識に囚われすぎて下落トレンドの途中で買いエントリーをしていないだろうか?

正直トレードで勝てない時期というのは、上昇している局面で買うという行為がなかなかできない傾向にある。

それはなぜか?もうすでに価格が安い価格ではないというふうに無意識のうちに判断してしまって、買う事にリスクを覚えるからだ。

できるだけ安く買おうとするが為に、上昇してしまった後に買いたくない、つまり下落の底あたりで買う事に意識を集中させてしまっている。

だからこそ下落の1番安いところでエントリーしようとして、結果的に逆張りのトレードになってしまう。

下のチャートを見てみよう。このチャートを見て今から買いたいと思うだろうか?

安く買って高く売るという観点から考えれば「乗り遅れた」「今から買うのはもう遅い」と感じるトレーダーも多いだろう。

では結果はどうだろう。

無情にもそれからひたすら上昇を続け圧倒的な上昇トレンドとなってしまった。

当然最初の上昇部分でエントリーできなかったので、その後も買いのエントリーはできないだろう。トレンドの終わりを黙って見ているしかない。なぜなら安値で買う事ができなかったと思い込んでいるからだ。

しかし、待てど暮らせど上昇が止まらないと、トレーダーとしては「このまま上昇し続けるんじゃないだろうか?」という不思議な心理状態になる。

そして上記画像のような最後の大きな上昇で、結局高値掴みをしてしまい結果的に高く買って安く売るという逆の行動をしてしまうのだ。

この状態を繰り返していると、買ったら下がり、売ったら上がるという典型的なパターンに突入してしまう。

トレーダーが心理的に不利になる常識

一概にトレンドフォローと簡単にいうが、これは非常に難易度が高い。

初心者や勝てないトレーダーは基本的に勝つためのマインドが定まっていないので、安く買って高く売るもそうだが、損小利大や長期・分散などの「トレーダーが心理的に不利になる常識」をどうしても潜在意識の中に残してしまう。

分散という常識

長期・分散・積立というのはほとんどが投資信託や外貨預金にしか当てはまらず、デイトレードやスウィングトレードには全く逆の発想が必要になる。

「卵をひとつのカゴに入れていてはダメだ」という格言もそうだ。

10個の卵をひとつのカゴに入れていると、落とした時に全ての卵が割れてしまうので、卵を別々のカゴに入れておくという分散投資の考え方だ。

しかしトレーダーにその理屈は通用しない。

なぜなら、個人トレーダーは分散をする必要がないからで、ひとつのカゴの中にひとつの卵だけを入れておけばいいからだ。

損小利大という常識

損小利大にしてもそうだ。

トレードは別に損小利大でなくても勝てるわけで、10回中9回勝って10回中1回しか負けなければリスクリワードは通用する。

仮に1回の勝ちが200だったとしよう。9回勝てば1800だ。そして1回の負けでドカンと1000負けたとしても800の利益が残る計算になる。

結果的に必要なのはトータルで利益をあげるという事実なだけであって、それ以外のストーリーや常識などで勝っているわけではない、利益の上げ方などトレーダーのスタイルによって千差万別なのだ。

損小利大という常識に囚われすぎると、本来は利益確定してしまわないといけない状態の時に利大を意識しすぎて逆に損失になってしまったり、1度ロスカットが遅れると損小を意識しすぎて「価格が戻ってくるのを待って損を小さくしたい」という願望を過度に持ってしまうのが人間の心理というものだ。

まとめ

安く買って高く売るをはじめ、今回例に出した常識がなにも間違っているという事ではない。もちろん当たり前の事であり議論の余地はない。

ただし私たちトレーダーは常識に疑いを持つという事も大切になってくるのではないだろうか?トレードは自分の決めたところがエントリーポイントであり、全てが自分の責任だ。

だとすれば何が正しいかどうかというのは周りが決める事ではなく、自分自身で決める事になる。

相場ではよく検証が必要だというが、これはテクニカル分析に限ったことではない。

トレードノートや資金管理表を使って、自分のトレードの勝率がどれくらいあるのか?勝率に対してどれくらいの利益率があるのか?などを検証して、トレード戦略を構築していってほしい。

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