FBSは海外FXの中でも超メジャーであり、世界で1500万を超えるトレーダーを抱えている超ビッグなFX業者だ。そんなFBSだが「最大レバレッジ3000倍」という情報はよく見かけるのではないだろうか?
実際にFBSのレバレッジは最大3000倍で間違いない。しかし、口座残高2万円までという条件付きになる。
海外FXにはレバレッジ制限といわれるシステムがあり、大抵のFX業者は口座残高によるレバレッジ制限をもうけている。この記事ではFBSのレバレッジを解説するとともに、FBSを選ぶ理由なども解説していくので興味のある方は是非参考にしてほしい。

1500万以上の口座数をもつ大手海外FX業者。最大3000倍のレバレッジに注目を集めるが、レバレッジだけで選ぶなら50万円以下のトレーダーのみ。
最大の魅力は株式個別銘柄CFDのラインナップ。120種類を超える銘柄は米国株だけではなく、イギリス、ドイツの主要個別銘柄を取引することが可能。
信頼のおける海外FX業者を利用したいデイトレーダーやスウィングトレーダーにおすすめの業者となっている。
口座残高で変動するFBSのレバレッジ比較
ハイレバレッジの印象が強いFBSだが、口座残高によってどのようなレバレッジが適用されるのだろうか?
FBSのレバレッジ水準は高いのか?
口座残高 | 最大レバレッジ |
---|---|
2万円まで | 3000倍 |
20万円まで | 2000倍 |
50万円まで | 1000倍 |
300万円まで | 500倍 |
1.500万円まで | 200倍 |
1500万円以上 | 100倍 |
上記表は口座残高によって、適用されるレバレッジがどのように変化するのかを表したものになる。もちろん全ての口座で上記レバレッジが適用されるわけではない。あくまでもスタンダードタイプの口座であり、メイン通貨ペアのレバレッジ水準だ。
FBSのレバレッジ水準は高いのか?と聞かれれば「口座残高50万円までは高い」という答えになる。
最大レバレッジ3000倍はあくまでも1万円前後の資金でトレードを開始する専用のレバレッジだ。理由は簡単で、金額が小さければ小さいほど必要証拠金は少なければならない。

国内のFX業者(レバレッジ25倍)で1万通貨のポジションを持つなら、5万円前後の証拠金が必要となる。
もちろん1000通貨でもトレードはできる。しかし、利益が少なすぎて資金は全く増えていかない。100pipsの利幅を取ったとしても1000円程度の利益だ。
1万通貨のポジションを持つための証拠金が数百円(レバレッジ3000倍)なら、単純に100pipsのマイナスまでは許容できるトレードスタイルになる。
FBS以外にも多いハイレバレッジ会社比較
少額で資金を増やすなら、必要証拠金をどれだけ減らせるかが鍵だ。だからこそ海外FXでは口座残高が少ない状態では大きなレバレッジを適用させる業者も多い。
FBSでも、口座残高50万円までは1000倍のレバレッジを適用させているが、意外と1000倍クラスのレバレッジ水準を設定している海外FX業者も多いのが現状だ。
他にもM4Marketsなど1000倍のレバレッジを提供している業者は多数あり、保有ロットにてレバレッジが変動する「ダイナミックレバレッジ」で3000倍のレバレッジを提供するTradersTrustなど競争率は激しい。
Exnessとのハイレバレッジ比較
そんな中、FBSと比較するなら海外FXトップクラスのレバレッジであり、同じ大手FX業者としてExnessを選びたい。
まずは口座残高10万円以下でのレバレッジ水準だ。Exnessは10回以上の取引を条件に無制限レバレッジを提供しているが、条件を満たしていない場合は口座残高50万円まで、最大2000倍のレバレッジが適用される。
対してFBSは口座残高20万円までは2000倍のレバレッジ。口座残高50万円までは最大レバレッジ1000倍となるので、Exnessのほうが1枚上手の水準となるのだ。
FXのレバレッジ水準まとめ
これまでの比較でわかることは、口座残高20万円まではFBS、Exness、どちらを選択しても問題はない。ただし、口座残高20万円以上で選ぶならExnessということになるだろう。
FBSは口座残高50万円以上になるとレバレッジ500倍が適用される。ただし、500倍というレバレッジ水準は海外FXのスタンダードレベルであり、8割以上の海外FX業者は口座残高50万円で500倍程度のレバレッジを提供している。
結論としてはFBSのレバレッジは20万円あたりまでは海外FXトップレベルだが、口座残高50万円以上だとレバレッジを中心に選ぶFX業者ではないといえる。
口座タイプから見るFBSのレバレッジ比較
FBSはレバレッジだけで選ぶFX業者ではない。口座開設ボーナスなども行っているが、実は条件等が厳しくキャンペーンやボーナスで選ぶ業者でもない。
ならば何故世界トップクラスの口座数を持つFX業者なのだろうか?もちろん会社の信頼性という部分はかなり大きい。
そしてもうひとつはバリエーション豊かな「口座タイプ」にある。口座タイプは全部で5種類あり、それぞれに特性が分かれている。
基本的にはスタンダード口座を選択していれば問題ないのだが、トレードスタイルによって様々な選択肢があるので見てみよう。
スタンダード口座のレバレッジと特徴
取引方式 | STP |
スプレッド | 変動 |
最低入金額 | 1万円 |
最大レバレッジ | 3000倍 |
手数料 | なし |
分析ツール | MT4/MT5 |
スタンダード口座はFBSで1番の人気口座になる。初回入金は1万円からとなり、狭いスプレッドは海外FX最狭水準。レバレッジは最大3000倍ですべての銘柄を取引することができる。
セント口座のレバレッジと特徴
取引方式 | STP |
スプレッド | 変動 |
最低入金額 | $1 |
最大レバレッジ | 1000倍 |
手数料 | なし |
分析ツール | MT4/MT5 |
セント口座は超少額専用の口座タイプ。利益率は低く儲けはほとんど出ないため練習用の口座タイプとなる。1000セント=$1であり、レバレッジは最大1000倍となっている。
マイクロ口座のレバレッジと特徴
取引方式 | STP |
スプレッド | 固定スプレッド |
最低入金額 | 500円 |
最大レバレッジ | 3000倍 |
手数料 | なし |
分析ツール | MT4/MT5 |
マイクロ口座は固定スプレッドが最大の特徴になる。しかし、スプレッドはかなり広いのでおすすめはできない。取引できる銘柄もFX(通貨ペア)と貴金属CFD(ゴールドなど)のみとなっている。
ゼロスプレッド口座のレバレッジと特徴
取引方式 | STP |
スプレッド | 固定ゼロスプレッド |
最低入金額 | 5万円 |
最大レバレッジ | 3000倍 |
手数料 | 往復$20/ロット |
分析ツール | MT4 |
その名の通りスプレッドはゼロであり、代わりに手数料がかかるタイプになる。固定スプレッドと考え方は同じ。
手数料は往復$20とかなり高く設定されているため、あまりおすすめはできない。分析ツールのMT5は未対応となっている点にも注意が必要だ。
ECN口座のレバレッジと特徴
取引方式 | ECN |
スプレッド | 変動 |
最低入金額 | 10万円 |
最大レバレッジ | 500倍 |
手数料 | 往復$12/ロット |
分析ツール | MT4 |
ECN口座のレバレッジは最大500倍となり、最低入金額は10万円からとスタンダード口座に比べ大きく条件が変わる。
スペックとしては同じレバレッジ500倍のECN口座である、TitanFXのブレード口座やレバレッジこそ200倍だが、ECN最強の呼び声も高いTradeViewなどを選択することになる。
TitanFX、TradeView、AXIORYともにMT5を利用することもできるので、ECNだけでFBSを選ぶのはおすすめできない。
仮想通貨(クリプト)口座のレバレッジと銘柄一覧
取引方式 | STP |
スプレッド | 変動 |
最低入金額 | $1 |
最大レバレッジ | 5倍 |
手数料 | 往復0.1% |
分析ツール | MT5 |
仮想通貨専用の口座になる。レバレッジは最大5倍と海外FXでは低め。
TitanFXやiFOREXなど20倍で取引できる海外FXもあるほか、大手FX業者「Exness」では最大50倍〜400倍のレバレッジをかけることができる。
さらにFXGTでは最大1000倍のダイナミックレバレッジで仮想通貨を取引できるので、レバレッジだけでFBSを選択するのは難しいだろう。
FBSの仮想通貨CFD最大のメリットは、113銘柄という圧倒的な仮想通貨ペアを取引することができることであり、海外FXトップレベルの銘柄数を誇る。
銘柄別レバレッジ比較と銘柄一覧
それではスタンダード口座をベースに、FBSで取引できるすべての銘柄と、カテゴリー別のレバレッジを紹介しよう。
通貨ペアのレバレッジと銘柄一覧
取引できる通貨ペアは「メジャー通貨28種類」「エキゾチック通貨9種類」と海外FXとしては少ないラインナップとなっている。
しかし、海外FXとしては少なくても40種類程度の銘柄を取引できるのなら大抵のトレーダーはまず問題ないはずだ。
冒頭でも解説したが、通貨ペアのレバレッジは最大3000倍。ただし、口座残高と口座タイプによって適用されるレバレッジは変わってくるので、トレードスタイルに見合ったレバレッジを参考にしよう。
エキゾチック通貨ペアは人民元のラインナップが多い。海外FXでも「人民元/日本円」は非常に珍しい通貨ペアだ。
貴金属CFDのレバレッジと銘柄一覧
貴金属ではゴールドとシルバーの2銘柄を取引することができるが、レバレッジは最大333倍と標準的。
ゴールドやシルバーは500倍から1000倍以上のレバレッジを利用することのできる業者も多いので、大きいレバレッジでトレードしたい方は向いていない。
エネルギーCFDのレバレッジと銘柄一覧
「原油」に代表されるエネルギーCFDでも最大レバレッジ100倍と標準的なレベル。ラインナップは基本的な3銘柄となっている。
指標CFDのレバレッジと銘柄一覧
指標(インデックス)CFDは人気のある11銘柄をラインナップ。基本的にはこの銘柄でまったく問題ない。レバレッジは一律100倍とまずまずの水準となっている。
株式個別銘柄のレバレッジと銘柄一覧
株式個別銘柄は126銘柄をラインナップ。FBS最大の注目商品と言っても過言ではない。
レバレッジは一律10倍と標準的だが、126銘柄の内訳は「米国株」「英株」「ドイツ株」の3構成。他の海外FX業者に比べると米国株のラインナップは少ないが、かなり魅力的なラインナップになっている。
株式個別銘柄に興味のある方は是非チェックしてみてほしい。
レバレッジに制限がかかるパターンとは
FX業者によっては注目指標前後に適用レバレッジが変更になる場合も多い。他にも休日前後30分など、ある程度の制限がかかるのは一般的だが、FBSではそこまで大きなレバレッジ制限を設けていない。
休日に制限がかかる場合だと、証拠金ギリギリでの持ち越しだとレバレッジ制限でロスカットにもなりかねない。
FBSではそういった原則はない。しかし、レバレッジに制限がかかる場合もあるのは確かだ。その場合、メールなどで通知がくるので、良心的な対応といえるだろう。
コストパフォーマンス(スプレッド/約定力/安定性)
FBSのスプレッドは軒並み狭い水準になり、XMなどの大手証券会社と比べても全般的にFBSの方が狭くなっている。
XM | FBS | HotForex | |
---|---|---|---|
EUR/USD | 1.7 | 1.1(1.1) | 1.2 |
USD/JPY | 1.6 | 1.9(2.0) | 1.5 |
GBP/USD | 2.3 | 1.3(0.9) | 1.5 |
AUD/USD | 1.8 | 1.8(0.8) | 1.5 |
EUR/JPY | 2.5 | 2.4(3.0) | 1.7 |
GBP/JPY | 3.3 | 4.0(4.0) | 2.8 |
AUD/JPY | 3.3 | 3.0(3.0) | 1.5 |
上記の表は海外FX大手3社のスプレッド(当サイト実質測定)を比較したものだが、ドル円に関しては広い印象がある。特にポンド円を取引される方にはあまり優位性がないだろう。
HotForexは全般的に良い数値を叩き出しているが、FBSではドルストレートのユーロドル・ポンドドルを取引される方には非常に優位性のあるスプレッドになっている。FBSは欧州通貨のドルストレートに強い印象だ。
安定性や約定力は海外FXの中では平均的という風に考えておいたらいいだろう。目先のスプレッドが狭いからといって、スキャルピングには不向きなのでおすすめはできない。