FXGTの最大レバレッジは1000倍。最大保有ロットによって変動するダイナミックレバレッジが特徴。通貨ペアのみならず仮想通貨でも最大1000倍のレバレッジを利用することができるので、仮想通貨トレーダーからの支持は大きい。
2021年6月28日に大幅リニューアルし、最近人気を伸ばしている海外FX「FXGT」とは果たしてどういった会社なのだろうか?今回はレバレッジの解説と同時にFXGTの特性について紹介していく。
FXGTは海外FX業者では珍しい「ハイブリッド取引」を提供している。ハイブリッド取引とは「FX(通貨ペア)」と「仮想通貨」を同時に取引できるというもので、入金を仮想通貨で行い、そのままFXの取引を仮想通貨で行うこともできる。
基本的に海外FX業者の仮想通貨レバレッジは高くても20倍程度になる。仮想通貨専門の取引所であれば数百倍のレバレッジを提供しているが、通貨ペアの取り扱いはない。
FXGTでは最大レバレッジ1000倍にて多くの通貨ペア、CFD銘柄を取りそろえる。と同時に仮想通貨にも最大1000倍のレバレッジをかけることができる。これは海外FXの中でFXGTだけの大きな特徴になる。

設立 | 2019年 |
運営会社 | 360 Degrees Markets Ltd |
金融ライセンス | FSA/セーシェル金融庁 |
公式URL | https://fxgt.com/ |
チャットサポート | 平日9:00〜23:00 |
メールサポート | jpsupport@fxgt.com |
口座維持手数料 | 90日間放置から発生 |
円建て | 対応 |
FPA | 評価なし |
Trustpilot | レビュー12 確認済み企業 |
FXGTは保有ロットによってレバレッジに制限がかかる
FXGTは通貨ペア、仮想通貨共にハイレバレッジ1000倍を利用することができるが、他の海外FX業者ではあまり見かけない「ダイナミックレバレッジ」といわれるシステムを採用している。
一般的なFX業者では口座残高が増えることによって最大レバレッジに制限がかかる「レバレッジ制限」というシステムを導入しているが、ダイナミックレバレッジは「最大保有ロット」がある一定の水準を超えるとレバレッジに制限がかかる。
まずは下記の画像(FXGTの公式HPから抜粋)を見てみよう。

まずは「ティア」というものだが、「レベル」みたいなものなのであまり気にすることはない。ティア1というのはレベル1と思っていただければ良いだろう。
次に「ボリューム」だが、「最大保有ロット」と考えていただきたい。$200,000というボリュームは日本円で2,000万円になる。この2000万円というのはレバレッジ適用前の実際の取引数量になる。
1万通貨に対してレバレッジ1000倍であれば証拠金は1,000円で取引ができる。しかし実際にレバレッジをかけないで取引するとなると1ドル=100円の場合、1万通貨で100万円の資金が必要となる。
つまり、ボリューム2000万円は20万通貨(2ロット)を意味する。
総保有ポジションが20万通貨(2ロット)を超える場合「ティア2」となり、レバレッジは500倍に制限される。50万通貨(5ロット)を超える場合は「ティア3」となり、レバレッジ200倍に制限されるのだ。
通貨ペアのダイナミックレバレッジ比較
FXGTではダイナミックレバレッジの制限基準が、通貨ペア、仮想通貨、CFDなど取引する種類によっても違いがあり、レバレッジの制限基準に違いがあるので注意しよう。
通貨ペアは3つのカテゴリーに分けられ「メジャー」「マイナー」「エキゾチック」に分けられ、それぞれにレバレッジ制限が異なる。
メジャー通貨のレバレッジ(9通貨ペア)
取引数量(総保有) | 適用レバレッジ |
---|---|
30万通貨(3ロット)まで | 1000倍 |
100万通貨(10ロット)まで | 500倍 |
200万通貨(20ロット)まで | 200倍 |
300万通貨(30ロット)まで | 100倍 |
500万通貨(50ロット)まで | 50倍 |
500万通貨(50ロット)以上 | 20倍 |
上記は「メジャー通貨ペア」のレバレッジ水準になる。総保有30万通貨までレバレッジ1000倍が適用されるのは心強い。適用される通貨ペアも主要ドルストレートと、世界トップのクロス通貨取引量であるユーロポンドなどがラインナップされている。
しかし、日本人が好んで取引しているクロス円に関してはさすがにメジャー通貨には入っていない。クロス円を取引するなら「マイナー通貨」のレバレッジを参照することになる。
マイナー通貨のレバレッジ(19通貨ペア)
取引数量(総保有) | 適用レバレッジ |
---|---|
20万通貨(2ロット)まで | 1,000倍 |
50万通貨(5ロット)まで | 500倍 |
100万通貨(10ロット)まで | 200倍 |
200万通貨(20ロット)まで | 100倍 |
300万通貨(30ロット)まで | 50倍 |
300万通貨(30ロット)以上 | 20倍 |
マイナー通貨で最大1000倍のレバレッジが適用されるのは「総保有ロット20万通貨まで」というのがメジャー通貨との大きな違いだ。
さらにメジャー通貨では100万通貨までレバレッジ500倍が適用されていたが、マイナー通貨では50万通貨までとなっている。
エキゾチック通貨のレバレッジ(28通貨ペア)
取引数量(総保有) | 適用レバレッジ |
---|---|
20万通貨(2ロット)まで | 500倍 |
50万通貨(5ロット)まで | 200倍 |
100万通貨(10ロット)まで | 100倍 |
300万通貨(30ロット)まで | 50倍 |
300万通貨(30ロット)以上 | 20倍 |
エキゾチック通貨ペアでは最大レバレッジが「500倍」となっていて、50万通貨を超えると最大レバレッジは100倍と低い水準に設定されているのが特徴になる。
仮想通貨のダイナミックレバレッジ比較
FXGTの本命である仮想通貨関連銘柄は大きく下記のカテゴリーに分かれている。
- 仮想通貨(BTC・ETH・XRP・LTC・BCH)
- 仮想通貨(ADA・DOT・XLM)
- 仮想通貨(SHB・DOG・SOL・LUN)
- DeFiトークン
- NFT
- GTi12(FXGTが提供する仮想通貨インデックス)
それでは仮想通貨のダイナミックレバレッジ水準を見てみよう。
仮想通貨のレバレッジ(BTC・ETH・XRP・LTC・BCH)
まずひとつめは仮想通貨で「BTC・ETH・XRP・LTC・BCH」が基軸となるペアだ。メジャーな仮想通貨はこの中から取引できる。
シンセティック仮想通貨ではビットコインが基軸となって、NYダウや金、原油などの主要指標とのペアになっている。各銘柄一覧でチェックしてみよう。
最大レバレッジ水準は最大1000倍。もちろん海外FX業者の中ではズバ抜けて高い水準のレバレッジなので要チェックだ。
取引数量($) | 最大レバレッジ |
---|---|
$3,000まで | 1000倍 |
$10,000まで | 500倍 |
$50,000まで | 200倍 |
$100,000まで | 100倍 |
$200,000まで | 50倍 |
$200,000以上 | 20倍 |
シンセティック銘柄のダイナミックレバレッジ
仮想通貨のレバレッジ(ADA・DOT・XLM)
BTC・ETH・XRP・LTC・BCHと比べると、少しレバレッジ水準に違いがあるが、最大レバレッジ1000倍を利用してトレードできる仮想通貨。
XLM(ステラルーメン)は過去に急激な上昇で話題にのぼったことのある仮想通貨で、決済スピードは2〜5秒程度と劇的なレベルを誇る。ADA(カルダノ)、DOT(ポルカドット)もこれからが期待されている注目の銘柄になる。

取引数量($) | 最大レバレッジ |
---|---|
$3,000まで | 1000倍 |
$10,000まで | 500倍 |
$20,000まで | 200倍 |
$60,000まで | 100倍 |
$80,000まで | 50倍 |
$80,000以上 | 20倍 |
仮想通貨のレバレッジ(SHB・DOG・SOL・LUN)
SOL/Solana(ソラナ)をはじめとする4つの銘柄は関心度の高い仮想通貨になる。レバレッジこそ50倍となっているが、十分な低価格でポジションを持つことが可能。
ポストWikipediaの呼び声も高いLUN/Lunyr(ルーナー)は分散型百科事典を展開。将来性に期待したい仮想通貨なら、この4銘柄を選択してみても良いだろう。

取引数量($) | 最大レバレッジ |
---|---|
$10,000まで | 50倍 |
$20,000まで | 20倍 |
$50,000まで | 10倍 |
$100,000まで | 5倍 |
DeFiトークン/NTF
DeFiは法定通貨(円やドルなど)のように現物通貨ではなく、デジタル通貨としての役割を持つ。その利点としては金融機関が一切関与しないため、これまでの常識を覆す資産運用や融資が可能になっている点だ。
暗号資産DeFi(ディーファイ)とは、分散型や非中央集権型を意味する「Decentralized」と、金融を意味する「Finance」を組み合わせた「Decentralized Finance」の略です。金融機関を介さずに無人で金融取引を行う仕組みであり、ブロックチェーン上に構築された分散型金融システムを指します。
Money Method
DeFiはボラティリティーが高く、基本的には米ドルと組み合わせることによりバランスをとっている。
NTFは近年急激に人気のあるトークンで、画像や音楽など自己が所有するデジタル資産に対し、唯一無二の資産価値を証明できる。
ネット上でオークションなどのようにデジタル資産に価値が付き、売買される市場もあり大きな盛り上がりを見せている。当然、デジタルに資産価値を与えるのはブロックチェーンの技術であり、これから様々な分野でデジタル資産価値を与えることが期待されている。
DeFiトークン、NFTともに最大レバレッジは50倍で、他社と比較しても非常に大きなレバレッジをかけることができる。
取引数量($) | 最大レバレッジ |
---|---|
$10,000まで | 50倍 |
$20,000まで | 20倍 |
$50,000まで | 10倍 |
$100,000まで | 5倍 |
仮想通貨インデックス「GTi12」
インデックスとは日経平均のように、ある一定の関連性のある銘柄をあつめ、ひとつの指標として投資することのできる商品のことだ。
多くの銘柄を扱うことになるので分散投資のような感覚で取引できるが、基本的にはひとつの商品として考えなければならない。決して分散投資をしているわけではない。NYダウや日経平均をはじめ、数多くのインデックス商品はあるが、仮想通貨のインデックス商品は珍しい商品になる。
FXGTの提供する仮想通貨インデックス「GTi12」は仮想通貨CFDをメインとするCryptoGTと、FX・仮想通貨CFDを両方扱うFXGTがオリジナルで提供しているインデックス商品になる。
- BTC(ビットコイン)
- ETH(イーサリアム)
- XRP(リップル)
- BCH(ビットコインキャッシュ)
- LTC(ライトコイン)
- BSV(ビットコインSV)
- XLM(ステラルーメン)
- EOS(イオス)
- DOT(ポルカドット)
- BNB(バイナンスコイン)
- TRX(トロン)
- ADA(カルダノ)
GTi12では12種類の仮想通貨から構成されるが、4半期に1度見直しが行われる。上記の構成銘柄はあくまでも参考程度に見てほしい。
取引数量($) | 最大レバレッジ |
---|---|
$20,000まで | 100倍 |
$50,000まで | 50倍 |
$100,000まで | 30倍 |
$200,000まで | 20倍 |
$200,000以上 | 10倍 |
CFD銘柄のダイナミックレバレッジ
FXGTのCFDは仮想通貨だけではない。日経平均やNYダウなどの指標から、金、原油などのCFD商品も取引することができる。
海外FX業者として、取引できる銘柄数は決して多い方ではないが、基本的な銘柄は扱っている。特に貴金属のゴールドに関しては最大レバレッジ1000倍が利用できるので、資金効率はかなり高い。
貴金属CFDのレバレッジ
取引数量($) | 最大レバレッジ |
---|---|
$200,000まで | 1000倍 |
$500,000まで | 500倍 |
$1,000,000まで | 200倍 |
$2,000,000まで | 100倍 |
$5,000,000まで | 50倍 |
$1,000,000以上 | 20倍 |
エネルギーCFDのレバレッジ
取引数量($) | 最大レバレッジ |
---|---|
$200,000まで | 100倍 |
$1,000,000まで | 50倍 |
$5,000,000まで | 30倍 |
$7,000,000まで | 20倍 |
$7,000,000以上 | 10倍 |
株式指数CFDのレバレッジ
取引数量($) | 最大レバレッジ |
---|---|
$200,000まで | 100倍 |
$500,000まで | 50倍 |
$5,000,000まで | 30倍 |
$7,000,000まで | 20倍 |
$7,000,000以上 | 10倍 |
株式個別銘柄CFDのレバレッジ
取引数量($) | 最大レバレッジ |
---|---|
$10,000まで | 50倍 |
$50,000まで | 25倍 |
$200,000まで | 15倍 |
$1,000,000まで | 10倍 |
$1,000,000以上 | 5倍 |
FXGTの選択するべき口座タイプとは
FXGTには6種類の口座タイプがあり、選択するなら「PRO口座」1択と言っても過言ではない。なぜなら、FXGTの銘柄すべてを取引することができるし、スプレッドも他の海外FX業者と比較してもかなり狭い。
さらにたったの$5で口座開設できるので、PRO口座を選択しない理由はない。強いて言うならボーナスが無いこととロスカット水準がスタンダード口座は20%でPRO口座は40%という程度の違いしかない。
なにがなんでもボーナスが欲しいという方は同じスペックのスタンダード口座を選択するしかないが、スプレッドはかなり広いので覚えておきたい。
通貨ペア | FXGT | XM | TitanFX |
---|---|---|---|
EUR/USD | 1.6(0.8) | 1.7 | 1.2 |
USD/JPY | 1.6(0.9) | 1.6 | 1.3 |
GBP/USD | 2.2(1.2) | 2.3 | 1.7 |
AUD/USD | 1.8(1.2) | 1.8 | 1.1 |
EUR/JPY | 2.2(1.3) | 2.5 | 1.5 |
GBP/JPY | 3.5(2.7) | 3.3 | 2.5 |
AUD/JPY | 3.0(2.4) | 3.3 | 1.8 |
スタンダードFX口座のレバレッジ水準
2021年10月に新たに追加された「スタンダードFX口座」に関しては、仮想通貨が取引できない。さらにダイナミックレバレッジも採用されていないので、選択する場合は注意しよう。
スタンダードFX口座は口座残高によってレバレッジが変動するエクイティレバレッジを採用している。
口座残高 | 最大レバレッジ |
---|---|
100万円以下 | 1000倍 |
200万円以下 | 500倍 |
400万円以下 | 200倍 |
400万円以上 | 100倍 |
ECN口座
スプレッドが非常に狭く、手数料のかかるECN口座では取引手数料が「往復$10」と高く設定されている。仮にスプレッドがゼロだったとしても、決して安い水準ではない。
ミニ口座とセント口座
セント口座とミニ口座は1ロットあたりの取引数量が小さいのが大きな違い。セント口座に関しては10通貨から取引できるが、100pipsの値幅をとったとしても利益はたったの10円。
取引できる銘柄もメジャー通貨とマイナー通貨のみとFXGTの優位性はほとんど感じられない内容だ。
FXGTのレバレッジ|まとめ
FXGT最大のメリットはレバレッジを生かした少額取引になる。特に大きな資金力が必要となる仮想通貨銘柄に関しては、取引したくても自己資金に余裕がない方も多いのではないだろうか?
他の海外FX業者では、仮想通貨CFDのレバレッジは大きくても50倍程度だが、FXGTでは1000倍のダイナミックレバレッジで取引できる。これは最大のメリットだろう。
ただし、FX(通貨ペア)に関しては、レバレッジだけで選択するには物足りない。ダイナミックレバレッジを提供している海外FX業者は、TradersTrustとWindsorBrokersをあわせて3社のみだが、ダイナミックレバレッジ以外でもExnessやLAND-FXなど、FXGTよりも大きなレバレッジを提供する海外FX業者はいくつもある。

FXと仮想通貨をひとつの口座で利用したいというハイブリッドなトレーダーはFXGTをおすすめすることになるだろう。