is6FX(アイエスシックスエフエックス)という海外FX会社をご存知だろうか?以前は「is6com」という名前だったが、2020年にITコンサル企業「TEC World Group」に買収され、現在の姿に生まれ変わっている。
そんなis6FXだが、現状は他のFX会社を紹介するための「踏み台」となっているケースを多く見かける。is6FXを悪く書き、代わりに他の会社を紹介するというレベルの低い情報である。
かといってis6FXをよく見せようというつもりもない。この記事ではis6FXを選ぶ理由について専業トレーダー目線で解説していくので、興味のある方は参考にしてほしい。
設立 | 2020年 |
運営会社 | IS6FX.Ltd (TEC Wrold Group) |
金融ライセンス | なし |
公式URL | https://is6.com/ |
チャットサポート | なし |
LINEサポート | あり |
メールサポート | support@is6.com |
口座維持手数料 | なし |
円建て | 対応 |
FPA | |
Trustpilot | レビューなし |
is6FXはGemForexとよく比較される
is6FXはよく「GemForex」というFX会社と比較される。理由はボーナスやキャンペーンを目当てに利用する方が多いことと、日本語に完全対応し、レバレッジ水準も最大1000倍と似ている要素が多いからである。
- ボーナス目当ての口座開設者が多い
- 日本語に完全対応
- 最大レバレッジ1000倍
- 約定力などの取引スペックのレベルは高くない
- プロモーションの内容が似ている
結論的にどちらのほうが良いのか?といわれれば、どちらも似たようなものという答えになる。GemForexでボーナスを利用できるオールインワン口座はスプレッドが広く、is6FXも似たようなスプレッドになっている。
約定力に関してもどちらも似たり寄ったりといったところ。約定拒否も比較的多く、短期売買で利用するレベルではない。
といった具合に、どちらも似たようなものなのでお好みで選んでも問題ないレベルだ。それではis6FXのレバレッジについて見てみよう。
is6FXのレバレッジとは
is6FXの最大レバレッジは1000倍になる。公式ページではレバレッジ6000倍口座(口座数限定)が表示されているが、現在は受付停止中になっている。
レバレッジ6000倍口座とは
とりあえずレバレッジ6000倍口座についてだが、公式ページから消えていないので、再び受付を開始する可能性もある。ただし、条件を見るとそこまで注目するほどの内容ではない。
理由としては入金額30,000円を上限とし、1ロット(10万通貨)以上の取引が必要なのだ。単純にハイレバレッジを利用したギャンブルトレードであり、お金に余裕のあるギャンブラーの方はどうぞという内容だ。
現在ではLAND-FXやExnessのように口座残高10万円以内であれば「無制限レバレッジ(必要証拠金が実質かからない)」を利用することができるFX会社もある。
少額で小ロット(0.01ロット〜)の取引もできるので、最大レバレッジ6000倍口座にこだわる必要はない。
口座タイプによるレバレッジ水準
基本的な口座タイプは2種類であり、マイクロ口座、スタンダード口座というラインナップ。マイクロ口座は500通貨から取引できる「極小ロット」で取引したい人専用。最大レバレッジ1000倍でデモ口座のような使い方になる口座タイプになる。
つまり、現在利用できる基本口座は最大レバレッジ1000倍の「スタンダード口座」のみとなる。
※スプレッドの狭いプロ口座(最大レバレッジ400倍)の口座もラインナップされていたが、現在は新規受付中止中であり再開は未定となっている。
口座残高によって適用されるレバレッジ水準
最大レバレッジ1000倍を利用できるのは口座残高200万円以内になる。200万円を超えると適用されるレバレッジは最大500倍となるので、必要証拠金に注意しておきたい。
最大レバレッジ | 口座残高 |
---|---|
1000倍 | 200万円以下 |
500倍 | 500万円以下 |
200倍 | 1,000万円以下 |
100倍 | 1,000万円以上 |
口座残高によるレバレッジ制限は、FX会社によって設定は様々であり、一部レバレッジ制限を設けていないFX会社などもある。FX会社のレバレッジ一覧は下記記事を参考にしてほしい。

通貨ペアの銘柄一覧と適用レバレッジ
下記はis6FXで取引できるすべての通貨ペアになる。基本的にはエキゾチック通貨ペアといわれる超マイナーなペアに関しては流動性が低いため、低いレバレッジ水準が別途設けられていることが多い。
しかしis6FXでは「すべての通貨ペア」に対して最大レバレッジ1000倍が適用されるのが特徴だ。
ただし、エキゾチック通貨ペアの数は他の海外FX会社に比べ、極めて少ない水準となっているので「より多くの通貨ペアを取引したい」という方には物足りないラインナップになっている。
通貨ペア | 平均スプレッド |
---|---|
AUD/CAD 豪ドル/カナダドル | 3.8pips |
AUD/CHF 豪ドル/スイスフラン | 3.5pips |
AUD/JPY 豪ドル/日本円 | 2.9pips |
AUD/NZD 豪ドル/NZドル | 3.4pips |
AUD/USD 豪ドル/米ドル | 2.0pips |
CAD/JPY カナダドル/日本円 | 3.0pips |
CHF/JPY スイスフラン/日本円 | 3.0pips |
EUR/AUD ユーロ/豪ドル | 3.4pips |
EUR/CAD ユーロ/カナダドル | 3.7pips |
EUR/CHF ユーロ/スイスフラン | 2.5pips |
EUR/GBP ユーロ/英ポンド | 2.0pips |
EUR/JPY ユーロ/日本円 | 2.3pips |
EUR/NZD ユーロ/NZドル | 5.5pips |
EUR/USD ユーロ/米ドル | 1.5pips |
EUR/ZAR ユーロ/南アフリカランド | 185.0pips |
GBP/AUD 英ポンド/豪ドル | 4.8pips |
GBP/CAD 英ポンド/カナダドル | 5.1pips |
GBP/CHF 英ポンド/スイスフラン | 4.4pips |
GBP/JPY 英ポンド/日本円 | 3.1pips |
GBP/NZD 英ポンド/NZドル | 7.6pips |
GBP/USD 英ポンド/米ドル | 2.4pips |
NZD/CAD NZドル/カナダドル | 3.5pips |
NZD/CHF NZドル/スイスフラン | 2.8pips |
NZD/JPY NZドル/日本円 | 3.1pips |
NZD/USD NZドル/米ドル | 2.7pips |
SGD/JPY シンガポールドル/日本円 | 6.8pips |
USD/CAD 米ドル/カナダドル | 2.1pips |
USD/CHF 米ドル/スイスフラン | 2.3pips |
USD/CNH 米ドル/人民元 | 21.0pips |
USD/JPY 米ドル/日本円 | 1.6pips |
USD/MXN 米ドル/メキシコペソ | 55.0pips |
USD/SGD 米ドル/シンガポールドル | 4.5pips |
USD/TRY 米ドル/トルコリラ | 18.9pips |
USD/ZAR 米ドル/南アフリカランド | 80.0pips |
レバレッジに制限がかかるタイミングについて
流動性が極めて大きくなる場合(極めて大きな政治イベントなど)はレバレッジに制限がでる場合もある。過去を振り返ると、最大レバレッジは200倍程度に制限される場合があるが、メールなどで事前連絡が入る。
CFDの銘柄一覧と適用レバレッジ
is6FXはCFD銘柄も海外FXとしてはかなり少ないラインナップとなっている。主力CFDである金・銀に関しては通貨ペアと同じく最大レバレッジ1000倍。口座残高によるレバレッジ制限も適用される。
銘柄 | 最大レバレッジ | 平均スプレッド |
---|---|---|
XAU/USD 金/米ドル | 1000倍 | 5.0pips |
XAG/USD 銀/米ドル | 1000倍 | 4.8pips |
株価指数やエネルギーCFDは基本的に最大レバレッジ50倍、DAXと日経225に関しては100倍のレバレッジとシンプルな内容になっている。
銘柄 | 最大レバレッジ | 平均スプレッド |
---|---|---|
Brent ブレント原油 | 50倍 | 0.9pips |
WTI WTI原油 | 50倍 | 0.9pips |
銘柄 | 最大レバレッジ | 平均スプレッド |
---|---|---|
DAX30 ドイツ株価指数 | 100倍 | 45.0pips |
HK50 香港ハンセン株価指数 | 50倍 | 10.4pips |
JP225 日経平均株価 | 100倍 | 2.8pips |
NASDAQ 米国ナスダック株価指数100 | 50倍 | 23.0pips |
S&P500 米国S&P500 | 50倍 | 19.0pips |
UK100 イギリス株価指数 | 50倍 | 38.0pips |
US30 NYダウ平均株価 | 50倍 | 54.0pips |
is6FXの取引スペックとは
それではレバレッジ以外の取引スペックについて見てみよう。スプレッドや約定力は直接コストに関わる大切な部分になる。
スプレッド
スプレッドは同じDD方式であるiFOREX、Exness(プロ口座)と比較してみよう。冒頭でもお話ししたが、GemForexとは似たようなスプレッド水準なので、あえて比較しない。
通貨ペア | is6FX | iFOREX | Exness |
---|---|---|---|
USD/JPY | 1.6 | 0.8 | 0.7 |
EUR/USD | 1.5 | 0.7 | 0.6 |
GBP/USD | 2.4 | 1.0 | 0.7 |
AUD/USD | 2.0 | 0.8 | 0.9 |
EUR/JPY | 3.1 | 1.2 | 1.2 |
GBP/JPY | 2.9 | 2.5 | 1.3 |
AUD/JPY | 2.0 | 3.0 | 1.3 |
結果的にスプレッド水準はDD方式の他社と比較した場合、確かに広い水準だとわかる。3社の違いはボーナスを提供しているかどうか。
is6FXとiFOREXはボーナスを提供しているが、Exnessはボーナスを提供していない。ボーナス目当てで利用しようと考えている方にはiFOREXのスペックに魅力はあるだろう。
ただし、iFOREXの最大レバレッジは400倍となっていることから、ボーナス、ハイレバレッジを両方ほしいのならis6FXを選択することになるかもしれない。
is6FXの総評
is6com時代は出金が遅く、着金までに1か月以上かかることもザラにあったが、最近では改善の情報もチラホラ。私もis6com時代に利用してみた経緯があるが、出金にはやはり1ヶ月程度の時間を要していたのは事実である。
もしis6FXになって改善されていたところで、やはり1度ついたイメージを覆すにはそれなりの時間と信用の積み重ねが必要になってくる。
とりわけ、取引スペックに関しては優位性を感じられるわけではなく、ボーナスやキャンペーンといったプロモーションを売りとしている。
正直、ボーナスを売りにしているというと響きは良くないが、これから信用を積み上げ、さらに良いサービスを提供するには、トレードをしてもらわなくてはならない。
そして良い情報が回っていけば、きちんとトレードしてくれるトレーダーも利用する機会が出てくるだろう。これからのis6FXに期待したい。