エリオット波動理論|1波はどこから生まれ1波と判断されるのか?

エリオット波動で最も見つけるのが困難な波動は1波だろう。それもそのはず1波とは紛れもなく誰にもその発生に気付かれる事はなく、その後の2波や3波の動きによって初めてあれは1波だんたんだ、という見解になってくるものだからだ。

そう考えると1波というのを確定させるにはそれなりの時間の経過が必要となってくる。

しかし、これは1波かもしれない、という予測をつける事はできなくはない。もちろんその時の相場状況にもよるが、おおよその見当が付けられる状況もそれなりにあるのも確かだ。

ではエリオット波動の1波についてお話ししていこう。

目次

エリオット波動の1波はどこから生まれるのか?

1波というのはトレンドの始まりだ。相場でいうなら下落後の弱気相場、もしくは長いレンジ相場の中から発生するというのが大体のセオリーだ。もちろん必ずしも下落相場やレンジ相場からしか発生しないというわけではない。ではそうでない場合から見ていこう。

1波が大きな上昇の中から生まれるパターン

大きな上昇相場の中で、エリオット波動の下落のA/B/C3波が思うように下がらず、C波終了後そのまま上昇の5波が始まるパターンだ。

大きな上昇相場の中から生まれる1波

このパターンは短い時間足から見れば下落後の上昇かもしれないが、大きな時間足の流れではA波・B波・C波はただのつなぎであり、大きな上昇トレンドの継続といった状態だ。1波はあくまでも上昇相場の流れから発生している。

しかし、ここで重要なのはC波のあとの1波がB波の高値を超えてくるのかどうかだ。これはダウ理論でいう上昇トレンドは前回の高値を超えてくるというものだが、実際に必ずしも1波の高値がB波の高値を超えてくる訳ではないという事を考えておかなければならない。

これは下落後などの1波に関してもそうだが、1波の高値が前回の高値を超えてくるかどうかというのは気にしないほうがいいという事だ。

1波の初動を捉える事の難しさ

大きな下落であったり、下落からのレンジ相場(もみ合い)から生まれてくる1波というのがマーケット最大のセオリーだ。相場は得てして上昇と下降を繰り返しているもので、どうしてもこのまま下落しそうにない、上昇しそうもない雰囲気でも上昇下降は繰り返される。

下落の後にはどこかで上昇の起点となる1波がそのうち発生する事となる。

しかしこの下落相場だが、どこで下落が終わるのか?というのは誰にも分からず、悲観相場の中で「もうそろそろ上がるんじゃないか?」という思惑があったとしても実際に上昇するとは限らない。さらなる下落が来る可能性も大いにあり、そろそろ上昇しそうだという雰囲気があったとしても、もう1段階の下落がくる事もよくある事だ。

大きな下落相場のチャート

上記のチャートだが、これだけの下降をしてきた下落相場で買いに向かうというのは心理的にも難しい。ここまでの下落だと、もちろんファンダメンタル的にも思わしくない状況である事は間違い無く、まさに悲観相場と言えるだろう。

大きな下落相場から1波と思われる波の出現チャート

そんな中、上チャートのような上昇が出たらどう見るだろうか? 大きく下落してきて弱気なマーケットの心理からするとこれはただの下落の戻しではないか?と懐疑心を持つのではないだろうか?

懐疑の中から生まれる1波

しかし、相場ではどのような理由で上昇してきたのかは考える必要はない。上昇してきたのは事実であり、それが何の理由であれ上昇は上昇なのだ。

いずれの場合でも1波というのは発生したとしても身動きが取れず、マイナスの要因も多い事から、上昇にも懐疑的な状態である事は間違いない。この懐疑的な弱気相場から生まれてくるのが1波であって、買いと売りの思惑が交錯する事から、上昇の波動の中で1番短くなる傾向がある。

2波の確認で1波の判断がついたチャート

上記チャートでは結果的に2波が発生した事により、上昇の波が1波である事が判明した。

1波の判断はどのタイミングでできるのか?

では結果的に1波というのはどのタイミングで「これが1波だ」と判断できるのか?という話だ、それは3波が発生した時になる。

エリオット波動は基本的に前の波が何波なのか?というのを分かってから今の波が何波なのか?という目測を立てる事となる。当然1波が出た時には誰も1波とはわからない。むしろ下落の押し目という見方の方が強いかもしれない。

1波の安値を下回らずに2波が上昇した時に初めて「あれは1波だったんだ」というのが分かるという事だ。

目測としては、エリオット波動の下降3波「A・B・C波」が完了している状態が明確に判断できていると、次は上昇1波がどこで発生するのか?という予想が立てやすくなるだろう。しかしこれは絶対ではない事は覚えておこう。

そう考えると、1波が仮に出てきていたとしても、1波という判断ではなく「1波かもしれない」という予想のもとに戦略を立てていく事になるだろう。

まとめ

1波の見つけ方についてはまさに3波が確定した時でしか実際のところは分からないというものになる。そして2波が、どこで2波として判断されるのか?という事も大切な要素になってくるだろう。

仮に1波という根拠がなくても「1波かもしれない」という判断ができるようになると2波の修正波にフィボナッチリトレースメントを引いて3波を狙っていく事も可能になるだろう。

そして、レンジ状態からの1波は、見極めるのが極端に難しい。これは追求する意味はほぼ無いと言っても過言では無いだろう。

テクニカル 分析にて目先の上昇を捉えられたとしても、それが1波であるという判断は付けられないという事だ。

基本的には1波もそうだが、エリオット波動自体が結果的なものだというのを前提に分析してもらえたら、より相場感を養う事が出来るのではないだろうか?

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