ライン分析を活用しよう!ライントレードの基本知識とは

ライン分析には水平線やトレンドライン、チャネルラインなどが有名だが、今回はライン分析の優位性や意味などトレードで実際に必要な考え方を、水平線とトレンドラインに焦点を絞って紹介していきたい。

多くのテクニカル分析では現在までの値動きを過去から導き出して現在の価格がどの位置にあるかを見るものが多いが、ライン分析は過去の値動きから将来の値動きのどこが焦点になるのかを見るのに適している

相場には価格の節目というのがある。それは相場がある一定のリズムだけで動いているわけではないからだ。相場の中には必ず意識されている価格帯というのが存在している。それはこれまでも、これから先もどんなにアルゴリズムが発達しようとも普遍的なものに違いない。

ラインはテクニカル分析の中でも非常に重要なものなので、必ず覚えておいて欲しいものとなる。

目次

ライン分析で将来の値動きの節目を予測する

ラインをチャート上に引く基準は過去の値動きの中で価格がぶつかるところを探す事にある。

なんらかの要因で意識されている価格帯を見つけ出してそこの価格帯にぶつかった時に反発、もしくはそこで値動きが止まる予想をつける事がラインを引く事の焦点になる。

他にも価格が下落している時などに、どこまで下落するのかを予想して底値で買いを入れる時などもライントレードで出来る事になる。

レジスタンスとサポートのライン

ラインで基本となるのがレジスタンス・サポートというものになる。

  • 上昇してきた値動きが上から抑えられるところのラインをレジスタンスライン
  • 下降してきた価格を下で支えてくるラインをサポートライン

よく「レジサポ・サポレジ」などという呼び方をしているが、どちらも同じ意味だ。要は価格の節目という事になり、ラインが上からでも下からでも抵抗帯になっているというただそれだけの事だ。

なのでラインを価格が下から上に突き抜けてくれば、レジスタンスとして意識されていたラインが、ラインより価格が上にきた事によりサポートとして意識されるようになる。そんな当たり前の話だ。

プライスの節目(大衆心理)を予測する

プライス(価格)の節目がラインを引く重要なポイントとなるが、そこの節目には過去の値動きの中でまだ決済されていないポジションがあったりと色んな憶測が飛び交う場所だ。

しかも、多くのトレーダーが意識しているラインなので、新規注文やラインを超えたところに決済注文などを多く入れているので、買いと売りが拮抗する場面となる。

しかしよく考えてみよう。確かに決済などの注文が拮抗するのは間違いないが、誰がどれだけの注文やポジションを持っているかなんて正直わからない。

電化製品で例えてみよう。

20万円のテレビが一時期25万円になっていたとする。高いから買いたく無いと思うだろう。しかしいつしかそのテレビが15万円まで安くなっていた。

しかし、その後また20万円まで価格を戻してきた。そうなると、25万円まで価格がまた高くなるかもしれないので今のうちに買っておこうというユーザーと15万円までまだ下がるかもしれないというユーザーの意識の相違が出てくる。

そこでこのテレビの価格の節目は20万円という事になる。これこそが価格の節目を生み出す最大のメカニズムであり大衆心理なのだ。なので小難しい事は考える必要はない。価格の節目は節目なのだ。テクニカル分析でその節目はチャートで見えてくるので何も難しく考える必要はない。

ライン分析のルールと誤差

ライン分析にはある程度の基本知識があるが、覚えておいたほうがいいものもある。では、ライントレードで覚えておいたほうがいい基礎知識「誤差」について紹介していこう。

それなりの値幅を許容しておく

ライントレードでは値幅の許容というのが大切になってくる。値幅の許容というのは、ラインを引いたところが絶対ではないという事だ。

例えば、完璧にラインを引いたつもりでも実際にトレードしてみると引いたラインではほとんどドンピシャで止まる事はない。少し手前で止まったり、あるいは少し行き過ぎてから止まったりと、ある程度アバウトなところで反発したりする。

もちろん経験を積んでくればそれなりの場所にラインを引く事ができるが、それでもドンピシャでは値動きはなかなか止まらない。

ラインを中心にして跨いで値動きしたりする事も大いにある。

では何故ドンピシャで止まらないのか?それでは意味がないのではないか?と思うかもしれないが、それにはちゃんとした理由がある、実際知らなくてもどうという話ではないのだが、納得できない方の為に話しておこう。

もし興味がないなら読み飛ばしても構わない内容だ。

使っているチャートがそもそも違う

これはそもそも使っているチャートが人それぞれ違うというところにひとつの原因がある。もちろん会社によってスプレッドも違うという事になる。当然スプレッドが違うという事になれば明らかにチャートに誤差が生まれる。

大きく値が動いた時などにスプレッドが大きく開く会社とそこまで開かない会社など様々な特性があるという点も挙げられ、チャート表示にそれなりに影響を及ぼしているのは確かだ。

まずそこで誤差は生まれる事になる。正直4時間足などは時間をどこで区切るのか?というところでも違いが出てくる。

買いと売りがいる以上ドンピシャで止まらないのがそもそもの話

これはそもそもの話だが、ラインで買おうというトレーダーと売ろうというトレーダーが両方いる事になる。当然ラインに向かってくる時の値動きによっても価格がそのポイントで必ずドンピシャで止まることの方が難しいという事になる。

さらにいうなら売買しているのはトレーダーだけではない、実需の売買も当然ある。

マーケットでは貿易会社や、輸入輸出など様々な会社が市場で取引をしている。この実需の売買に関しては、テクニカル的な要素はほとんど関係なく売買されているだろう。

その上非常に大きな資金が動く事になるので、実需の動きというものはラインでぴったり止まらない理由の一つにもなっているはずだ。

ライン以外のテクニカル分析を使っている人もいる

当然ライン分析以外のテクニカル分析を使って取引をしている人も大勢いる。みんながライントレードをしているのなら話が早いが、さすがにそういうわけにはいかない。そもそもライン自体を見ていないトレーダーも多くいるだろう。

そう言った理由もラインピッタリで反発しないひとつの要因になっている。

ではこの話はそろそろ終わりにしてラインの引き方について見ていきたいと思う。

ライン分析の水平線の引き方

無理にラインは引かない、引けない場合は引かない

ラインというものは絶対引かなければならないものではない。どうしても分からないとか、多分ここかな?と言った理由でラインを引かないようにしよう。

無理に引いても意識されていない価格帯では意味が全く無いからだ。

機能するラインというのは、トレーダーが意識しているラインなので、そこにラインを引かないと意味がない。どうしても最初ラインを引きはじめた頃は色んなところが気になって、たくさんラインを引いてしまうが、これは最初は「あるある」なので仕方のない事だ。

チャートを眺めていると、ありとあらゆるところにラインというのは引けてしまうのが現実だ。チャートがラインだらけになってしまう。なので自分が不要だと感じたラインは順次消していくようにしよう。それではライン分析の「水平線の引き方」についてのコツを見ていこう。

ラインを引く時にロウソク足のヒゲは入れるのか?

それでは実際にラインを引いてみたいと思うが、ラインの引き方でよくある質問がある。それはラインを引くときにロウソク足のヒゲを入れるのかどうか?という質問だ。

もちろんヒゲも値動きのひとつなので、当然ラインを引く時には必要になってくる。実際のところは水平線やトレンドラインなど「引くラインによってヒゲをいれるかどうかは変わってくる」と言った事になる。

正確にいうと「引いたラインにヒゲが入っていた」と言った具合に、ヒゲを入れるのかどうか?というよりも、ヒゲが入っていてもいなくても関係ないというのが正しい答えになる。決して高値安値の先端に水平線が当たっていかなければならない、というものではないのだ。

あくまでラインを引く基準は値動きの節目で止まっている部分だという事で、これから水平線をどこで引いていくのかを見ていこう。

水平線のラインの引き方

では水平線の引き方だ。水平線を引くところは全体的に値動きが止まっているところになる。例えばこういうところだ。

水平線を引いた場合のテクニカル分析チャート

ではもう少し拡大してみう。

水平線が効いている部分を拡大表示
水平線が効いているところをさらに拡大表示

ラインを上下にまたいで価格が止まっているのが分かるだろうか。基本的にラインは価格が攻防している場所や価格が何度も下げ止まっている、上げ止まっている場所に引いていく事になる。

ラインを引き始めたからと言って最初から効果的なラインを引けるものではない。最初はあまり神経質にならないで引いていく、最初はうまくいかないことが多いが、何度も引いていくうちにおのずとラインの引き場所が分かってくる。

最初から絶対的なラインの位置を探すのではなく、自分で何度も何度も試しながら検証していくことが効果的な水平線を引くことの最大の近道になるという事だ。

効果的なラインを引くには経験しかない。チャートは出来るだけ広く全体像が見えるように設定して水平線を引いていく事が大切だ。

水平線はなぜに効果的なのか??

水平線はなぜに効果的なのか?だが、相場には必ず価格の節目が存在する。その節目を知る事でトレード戦略を立てる基準になる。

これは水平線が意識される要因のほんの一部だが、過去で大きな値動きが止まったラインでは含み損や利益確定を逃したトレーダーがその価格帯を待っているという点でもある。

間違って持ちやすいポジション相場

上記チャートを見てみよう。オレンジの丸印のところでロングポジションを持ってしまったトレーダーは、前回の大きな下落からの上昇でロングポジションを持ちやすいところではないかと思われるポイントだ。しかし価格はそのまま下落し大きな含み損を抱えているとしよう。

そこで、含み損を持ったトレーダーはどこでポジションを解消したいだろうか?もちろん自分が買った価格のところまで戻ってきたらポジションを解消したくなる。建値で逃げれたら1番ベストと考えるだろう。

買っているわけなので、ポジションを解消する時は買いの逆、つまり売りの決済になる。なので、トレーダーが含み損を多く持っているような価格帯では、建値などで決済したいトレーダーが売り勢力となって参加してくるという事になる。

ポジションを解消したいと考える場所のチャート分析

これは要因のひとつであり、全ての要因ではないが、間違いなくこういう力は働いている。なのでラインというのは効果的に価格の節目となりやすい。

トレンドラインの使い方

トレンドラインが引いてあるテクニカル分析チャート

ではトレンドラインについて説明していこう。トレンドラインは価格と時間を両方考慮したラインになるので効果的だと言われている。

しかし、思っている以上にトレンドラインをトレードの判断に使うのは難しい。仮にトレンドラインが引けたとしても、その後そのトレンドラインで反発するかどうかは分からないし、トレンドラインを割り込んだとしても、再び戻ってくる事も、素直に下落するとも限らないので覚えておこう。

トレンドラインを引く際はまず下降から上昇、上昇から下降に転じてから前回の安値(高値)を切り上げてきたポイントを始めのラインの起点とする。

トレンドラインとエリオット波動

トレンドラインとエリオット波動を合わせたチャート分析

これはエリオット波動とトレンドラインの両方を表示させたチャートになるが、トレンドラインはこの1波、2波で切り上げたところに引いてある。(2)の場所が起点だ。エリオット波動理論とは|基本知識を完全網羅

その後価格が反発したところにトレンドラインを引く事ができるが、このチャートでは丁度エリオット波動の4波の安値にあたる。エリオット波動理論|4波にだけ言える特性と考え方とは

その後5波からのA波を狙う際に、トレンドラインを利用するのもひとつの戦略になってくる。エリオット波動では上昇5波が全て完了しているので、当然トレンドラインは下に抜けやすくなっている状態だ。

トレンドラインを引いた時に見える4波の反発場所

トレンドラインはリターンムーブがそれなりに捉えやすい

トレンドラインは水平線に比べ、リターンムーヴをそれなりに捉えやすいという特徴がある。理由としては、トレンドラインは水平線と違って引いているラインがある程度明確な為だ。

水平線はトレーダーによって引いている部分がまちまちな部分もあるだろうが、明確なトレンドラインならばトレーダーが引くものにそう差は出ない。

ただ共通して言える事は、水平線にしろトレンドラインにしろ下でラインがサポートしているものを抜けてきたら、今度はサポートラインがレジスタンスラインに切り替わるという事だ。チャートのオレンジで丸印のついたところを見てみよう。

トレンドラインのレジスタンスとサポートの転換

1度トレンドラインを下に抜けた後にもう1度トレンドラインまで上昇して、トレンドラインに跳ね返されて下落してい。

リターンムーヴの拡大画像
水平線を起点としたリターンムーヴ

これはあくまでも綺麗にリターンムーブが決まった例であり、教科書通りのチャートだ。今回は基本的なものをわかりやすく説明するためにこのようなチャートを用意したが、ここまで分かりやすく成功しているパターンは意外に少ないので覚えておこう。

エリオット波動と水平線を組み合わせたチャート分析

エリオット波動で考えてみると、もうすでに5波目が終了し下降待ちの状態だったので、5波目が終了したと睨んでA波で下落していることが想像できれば、リターンムーブで再度下落する事はある程度予測できる事となる。

こうして、水平線やトレンドラインはそのラインだけではなく、ダウ理論やエリオット波動を組み合わせる事によってある程度相場状況を見ていく事も出来る。

ライン分析のエントリータイミング

さて、気になるラインを使ったエントリータイミングだが、これは教科書通りの基本は存在しない。あえていうなら効果的なラインを引いていなければ、どんな手法も通用しないというのが正直なところだ。

あえていうなら、ラインをブレイクしたからエントリーというのはおすすめできないが、ライン付近まで到達したからエントリーや決済というのはあながち間違いではない。

理由としては私自身がそういうエントリーや決済をしているからだ。もちろん扱う銘柄などによっても違いがあるので必ずしもおすすめできるわけではない。

そして、ただ単にラインに到達したからというだけではない。それまでの値動きによってもプランはいくらでも変更する事があるし、そもそも、数年前に引いたラインが今でもバッチリ機能しているラインが何本もある。

リターンムーブからのエントリーは基本的に難しい。ネットで書かれているほど簡単なものではない。それは初めから有効なラインが引けないからという理由もある。

まずはエントリータイミングを図るよりも先に、有効なラインを引けるようになるのが先決だ。

まとめ

ライントレードは初心者からいきなり相場で使えるほど簡単なものではない。これだけは断言できるものとなる。

しかし、有効に使えるようになれば利益が生まれてくる1本の線でもある。

もちろんラインが全てではないし、必ず使わなければならないものではない。これからのトレードスタイルを作る上で少しでも参考にしていただけたらいいかと思う。

今回お話ししたのはあくまでも基本であって、これが必ず通用するとは思わないで欲しい。他のテクニカル分析指標などでも同じ事が言えるが、これを使ったら勝てるものというのは皆無だ。

何をどのように使っていくかはあなた次第になってくる。

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