OBV(オンバランスボリューム)|出来高と値動きでトレンドを予測

OBVはテクニカル分析のオシレーター系のインジケーターで、グランビルの法則の考案者である「グランビル」が考案したもので、オンバランスボリュームの略称になる。その意味というのは出来高と値動きのバランスを差し引いて現在の相場のボリューム(値動きの強さ)を測るというもので、このテクニカル分析指標の本質的な部分になる。

OBVは値動きに関して、始値から終値にかけて上昇する日と下降する日に分かれる為、価格が上昇した日を「買いの出来高」、下降した日を「売りの出来高」と定義している。

この事から、買いの出来高をプラスの出来高とし、売りの出来高をマイナスの出来高として、差し引きの累計推移を分析していくものとなる。ではOVBについてくわしく見ていこう。

目次

OBVの特徴

OBVを表示させたテクニカルチャート

OBVは一般的に使われている出来高オシレーター(棒グラフ)にプラスして表示する事でより効果を発揮する。なぜなら出来高オシレーターだけではその日の出来高をシンプルに知る事しかできないが、OBVを組み合わせて表示させる事によって、出来高によってどの程度のエネルギーが発散・収束しているのかを知る事ができる為だ。

OBVの見方

OBVの実際の見方についてだが、上記チャートのようにOBVは折れ線のグラフで表示されるものになる。OBVの基本的な見方とは、

  • 価格とOBVがともに上昇・下降をしているような場面では値動きのトレンドは強い。
  • 逆に価格が、高値を更新して上昇しているにも関わらずOBVが停滞している場合は、上昇に対して出来高が伴っていないとして、先の下落を予想する。
  • 値動きが弱い時、例えば上昇中で伸び悩んでいる時にOBVがコンスタントに上昇している場合、さらなる上昇の期待が持てる。

OBVは値動きの前には出来高がまず先に反応するという事が前提のテクニカル分析だ。OBVを見る時は、出来高が現在の値動きにどのように反応しているのか?というところに焦点を当てて見ていく事になる。

OBVでトレンド反転を予想する

OBVでは実際の計算方法や数値レベルが必要なものではなく「出来高のトレンド」を認識する事が最も大切な要素だと言える。しかも同じ出来高系テクニカル指標のボリュームレシオのように、1日にいくら上昇したとしても「+1」と捉えるわけではなく、さらに1日の値動きが反映されているのがOBVの最大の利点と言えるだろう。

その利点のおかげで値動きの方向性を追うのにOBVは優秀な出来高オシレーターだという事が言える。なぜなら、本来であれば値動きと出来高は比例して動く事が通常と言えるが、その通常が崩れた時を感知するのがOBV最大の使い所という事になる。

OBVが価格と同じ動きをしている時は、さほど気にする要素はないものの、値動きとOBVが異なる動きをした時こそ「トレンド変換」のシグナルとして注視していく事ができるのが特徴だ。

これはRSIなどに見られるダイバージェンスという特徴と同じ感覚で考えてもらっても大丈夫だ。出来高と値動きの相関関係に関してはダウ理論|出来高と値動きは相互に確認できなければならないの記事をチェックしてみよう。

OBVは短期足分析には不向き

OBVだけでなく、出来高系オシレーターには共通して言える事だが、短期足チャートの分析には向いていないという特徴があるので注意しておきたい。

なぜなら、出来高がトレードの参考になるのは短期足ではなく中長期足の取引のほうが信憑性が高く、分かりやすく言えば、5分足や1時間足の出来高を見るより、日足の出来高を見た方が相場には強い影響力があるのに間違いない。

しかし、実際に全く短期トレードに参考にならないかというとそうでもない。

トレードの基本は長期足を分析して大きなトレンドを把握する事であって、長期足の分析を元に短期トレードの戦略を組み立てる。仮にデイトレードをするにしても「日足」などで現在の大きなトレンドを把握しておくというのは非常に大切な要素となるからだ。

まとめ

出来高系のオシレーターは数あるが、その中でも「OBV」は使いやすいテクニカル分析指標だといえるだろう。特に日足分析にはおすすめしたい。

ただしOBV最大の難点と言っても良いが、標準の分析ツールにOBVがそもそも入っていないという本末転倒な部分も多いのは確かだ。

同じ出来高系インジケーターで、逆ウォッチ曲線やボリュームレシオなどよりも、実はOBVが標準ツールとして装備されている会社は極めて少ない。

あなたが使っている証券会社のツールに入っているのであれば、1度使ってみてもいいだろう。

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