海外FX口座|Yadixを選ぶ理由とは何か?

この記事では「Yadix(ヤディックス)」のこだわりである透明性やスプレッド、基本スペックについてレビューしていく。yadixは2010年に創業した海外FX業者であり、海外では知名度も高い有名な会社になる。特徴としてはスタンダードな取引スタイルよりも「ECNタイプ」に優位性があり、100万円の口座残高から利用できる「プロ口座」では安定感のあるスプレッドを提供する。

競合となる海外FXはECNで有名な「AXIORY」であり、ECNにおいてかなり力を入れているのがわかる。それでは海外FX「Yadix」についてレビューしよう。

目次

Yadixがこだわるスプレッドの安定性とは

Yadixの大きな特徴といえば「透明性」だ。取引に重要なサーバー環境、STPの注文方式に大きくこだわっている。

スプレッドの安定性を確保する「STP方式」

STP方式というのは「NDD」といわれる注文方式で、トレーダーの注文がダイレクトに提携先のプロバイダー(銀行)に送られる最も透明性の高い注文方式といわれている。NDDでもSTP方式は提携しているプロバイダー(銀行)の中から有利なレートを選択して約定させてくれるものだ

市場の流動性(リクイディティー)は、有利かつ正確な注文実行と高速な約定、制限のないストップロス、ポジションの維持など、高品質な取引を実現する上で必要不可欠な要素です。そのため、Yadixでは、15行以上の市場提供元と提携し常に適切な流動性の確保に努めています。また、インターバンク直結のNDD方式を採用するYadixの取引プラットフォームは、秘匿性が高くセキュアな注文実行環境に加えて取引の効率と収益性を最大限引き出します。

引用:Yadix公式

海外FX業者ではNDD方式が主といわれているが現実的には疑問が残る場合も多い。基本的にはトレーダーの損失がFX業者の利益につながる「DD方式」といわれる注文方式と組み合わせられている場合も多く、真のNDD方式を取り入れている業者は意外に少ない。

DD方式ではスキャルピングを規制していたり、EA(自動売買)を規制している場合がほとんどだが、STP方式のyadixでは全ての取引スタイルを歓迎している。真のNDD方式を取り入れているといわれる業者はA-bookと評され「TradeView」や「TradersTrust」などが有名だ。

スプレッドの安定性は「エクイニクス」のサーバーにあり

トレーダーにとってスプレッドの安定性というのは間違いなく大切な要素になる。相場が安定している時よりもボラティリティーが大きい時こそチャンスも大きくなる。

Yadixが業界屈指のテクノロジーである「プライスマッチングブリッジテクノロジー」を設置しているのはエクイニクスのLD4(ロンドン)であり世界最大のグローバルハブだ。GoogleやMicrosoftなど世界の名だたる企業は基本的にエクイニクスにサーバーを設置していて、強固なスプレッドの安定性に大きく貢献している。

余談だがエクイニクスは個人投資家向けにVPSも提供している。3つの段階設定があり上位コースのゴールドでは毎月15,200円と価格設定は高い。Yadixでは無料VPSをプロ口座で提供しているので、興味がある方は試してみるのも良いだろう。

Yadixの口座タイプ別スプレッド

Yadixのスプレッドをレビューする前に「口座タイプ」を見ておこう。下記3つの口座がYadixが提供している口座タイプになる。

  • クラシック口座|スタンダードタイプの口座タイプ
  • スキャルパー口座|ECNタイプの口座でスプレッドが狭いが手数料がかかる
  • プロ口座|ECNタイプの口座でスキャルパーよりも優位性のあるスプレッドと手数料

基本的にはクラシック口座かスキャルパー口座が一般的な口座タイプになるが、100万円以上の口座残高で利用できるプロ口座が最強のスペックになっている。

クラシック口座は手数料のかからないスタンダードなタイプだが、スキャルパーとプロ口座には手数料がかかる。

  • スキャルパー口座の手数料「往復$10」
  • プロ口座の手数料「往復$7」

基本的にECN手数料だけを見て高いか安いかは判断できない。なぜなら手数料が安くてもスプレッドが広かったら結果的に意味がないし、手数料が高くてもスプレッドが狭かったら良いなど様々である。なのでECNの場合、必ず手数料込みのスプレッドを参考にする必要があるのだ。

銘柄クラシックスキャルパープロ
USD/JPY1.71.41.1
EUR/USD1.61.31.0
GBP/USD2.31.51.2
AUD/USD1.81.51.2
EUR/JPY2.41.91.6
GBP/JPY3.22.21.9
AUD/JPY2.51.91.6
スプレッド:単位はpips

上記表は口座別の平均スプレッドになる。

取引タイプ別スプレッド比較

それではスタンダードタイプとECNタイプに分けて同じ口座タイプ同士のスプレッドを比較していこう。

スタンダードタイプ|スプレッド比較

それではクラシック口座のスプレッドを比較してみよう。比較するのは同じスタンダード口座で「XM」「HotForex」「FBS」の大手海外FX3社だ。

通貨ペアYadixXMHotForexFBS
USD/JPY1.71.61.72.0
EUR/USD1.61.71.21.1
GBP/USD2.32.11.81.3
AUD/USD1.81.91.51.8
EUR/JPY 2.42.51.72.4
GBP/JPY3.23.33.04.0
AUD/JPY2.53.32.33.0
スタンダード平均スプレッド

上記表はスプレッド比較一覧だが、よく見てみるとそこまで大きな遜色はないように見える。サーバーなどの優位性を考えると比べようがない比較結果だが、特段にYadixが有利には見えない。しかも今回比較対象としたのはあくまでも大手海外FXであり、さらにスプレッドが狭く約定力のある海外FX業者はある。

ライバル「AXIORY」とのECNスプレッド比較

AXIORYは手数料を加味したECNのスプレッドが海外FX指折りであり、日本国内においてECNタイプ人気No.1の海外FXになる。yadixの実力を見るには申し分ない比較対象だ。XMは国内人気NO1の海外FX業者なのでそれではスキャルパー口座から比較してみよう。

表示スプレッドは手数料込みを表示(1ドル110円換算)

通貨ペアYadixAXIORY
USD/JPY 1.41.1
EUR/USD 1.31.1
GBP/USD 1.51.6
AUD/USD 1.51.3
EUR/JPY 1.91.4
GBP/JPY 2.22.4
AUD/JPY 1.91.6
スキャルパー口座のスプレッド比較

スキャルパー口座とAXIORYのスプレッドを手数料込みで比較したところ、全体的にAXIORYのほうが狭いという結果になった。Yadixはロンドンにサーバーを設置しているせいかポンド系はやや強い印象かもしれない。次にプロ口座を比較してみよう。

通貨ペアYadixAXIORY
USD/JPY 1.11.1
EUR/USD 1.01.1
GBP/USD 1.21.6
AUD/USD 1.21.3
EUR/JPY 1.61.4
GBP/JPY 1.92.4
AUD/JPY 1.61.6
プロ口座のスプレッド比較

プロ口座と比較した場合はAXIORYと比較したとしても全体的にYadix有利な結果になった。この結果にプラス「スプレッドの安定性」「約定力」などの取引スペックを考慮するとECNはYadixに軍配が上がる結果となった。

スタンダードタイプのクラシック口座は大手海外FXとあまり遜色はないが、ECNタイプのスキャルパー口座。特にプロ口座に関しては海外FXトップクラスのコストパフォーマンスを実現させている。

ただし、プロ口座の開設には入金金額100万円以上という条件があるのを忘れてはならない。

Yadixのレバレッジは口座残高の制限がない

yadixの大きな魅力は透明性やスプレッドだけではない。ECNトップクラス海外FX業者のレバレッジを比較してみても優位性は見えてくる。

Yadix500倍
Exclusive Markets500倍
AXIORY400倍
TradeView200倍

さらにYadixのレバレッジには大きな利点がある。口座残高によるレバレッジ制限がないのだ。レバレッジ制限は海外FXではほとんどの業者が取り入れているもので、口座残高に応じてレバレッジが段階的に引き下げられるシステムになる。

レバレッジ制限が無いというのは非常に大きな利点になるのは間違いない。

Yadixの入出金方法

現在海外FXで主流となっているbit walletやSTICPAYなどのオンラインウォレットは利用できない。NetellerやSkrillといったオンラインウォレットは日本人向けにサービスを提供していない。

これだけ聞くと日本人にとって使いずらい入出金スペックとなるが、yadixにはAlipay(アリペイ)というオンライン決済が用意されている。

入金方法反映時間
クレジット(デビット)カード自動反映
海外銀行送金3日〜
Skrill日本では利用不可
Neteller日本では利用不可
Alipay(アリペイ)自動反映
fasapay即時
Yadix入金方法
出金方法反映時間
クレジット(デビット)カード数日〜1ヶ月以上
海外銀行送金3日〜
Skrill日本では利用不可
Neteller日本では利用不可
Alipay(アリペイ)自動反映
fasapay自動反映
Yadix出金方法

アリペイとは

入出金で利用できるアリペイとは中国トップのシェアを誇るオンライン決済システムになる。中国では10億人を超える年間アクティブユーザーが存在し、世界最大のシェアを持った決済システムになる。日本でもローソンやセブンイレブンなどの大手コンビニから、ビッグカメラや高島屋など使用できる場面は多い。

FasaPayとは

ファサペイはXMやHotForex、FBSなどの大手証券会社をはじめ、それなりのシェアを持っている決済方法だ。人気の理由は送金手数料が0.5%という安値と、モバイル端末の使いやすさというものだ。もちろん日本人でも利用可能だが、困ったことに日本語に未対応。すべて英語表記になっているので英語ペラペラの日本人以外は利用するのが困難になる。

利益分は海外銀行送金トランスファーを利用することになる

yadixの提供している入出金方法だが、海外銀行送金以外の入金方法で入金した場合は入金分しか出金できないので注意が必要だ。利益分を出金するなら海外銀行送金(トランスファー)を利用することになる。

入金分に関しては入金した方法と同じ方法で出金する必要がある。(これはどこの海外FX業者も共通したシステム)海外銀行送金については下記記事でくわしく説明しているので参考にしてほしい。

海外送金をお得に受け取るには?各銀行の手数料比較!最安はどこ?

Yadixのボーナスシステム

口座開設ボーナス

Yadixでは口座開設ボーナスを展開している(2021年12月時点)入金がなくても$40(約4400円)が付与されるシステムだ。40ドルの口座開設ボーナスでまずはYadixを利用してみるのも手だろう。下記はYadix口座ボーナスの概要になる。

  • 口座開設ボーナスを展開しているのは「クラシック口座のみ」になる
  • 口座開設ボーナスの有効期限は30日
  • 口座開設ボーナス自体は出金できない
  • 口座開設ボーナスは誰でも付与される

気になるのは口座開設ボーナスで得た利益分の出金はどうなるのか?ということだろう。$40からでも当然のように利益は狙っていけるはずだ。それではボーナスで得た利益分の出金条件について見てみよう。

  • 利益を出金するには$100以上を入金する必要がある
  • 入金後1ドルの利益につき0.3ロット(3万通貨)の取引で出金できる

少し分かりずらいので説明しよう。仮に口座開設ボーナスで$100の利益を得たとしよう。利益分$100を出金するにはまず$100以上の入金をする。1ドル出金するのに3万通貨の取引が必要。つまり、利益分$100全てを出金しようと思ったらトータル300万通貨の取引が必要となる。

入金ボーナス

  • 入金ボーナスを利用できるのは「クラシック口座のみ」になる
  • 入金ボーナスの有効期限は60日
  • 入金ボーナス自体は出金できない
  • 最低入金額は$500から

入金ボーナスは入金のたび複数回もらえるが、そのたびにメールかライブチャットで申請が必要になる。付与されるボーナスは入金額の25%であり、上限は$5000まで付与される。つまり、$500の入金なら25%の$125がボーナスとして付与される仕組みだ。

基本的に入金ボーナスは「証拠金の節約」「口座残高がマイナスになった時のサポート」という目的で利用できる。通常なら口座残高から証拠金が発生するが、入金ボーナスは口座残高と同じ扱いになるので、証拠金としてボーナス分を利用できる。そうすることで実質的には証拠金ゼロのトレードができるというシステムになる。

しかし、入金ボーナスを利用した場合は利益の出金に気をつけなければならない。なぜなら「受け取ったボーナスの金額×0.3」の取引実績がないと利益分を出金できないからだ。仮に$500の入金で$125のボーナスを受け取ったなら38ロット(380万通貨)の取引実績が必要となる。

このボーナスをどう見るかはトレーダー次第ということになるが、口座開設ボーナスにしても入金ボーナスにしても、利益分の出金にはそれなりの取引実績が必要だということになる。

Yadixの基本スペック

  • ロスカット水準80%(マージンコール100%)※クラシック口座はロスカット水準50%
  • レバレッジは一律最大500倍(レバレッジ制限なし)
  • スプレッドの安定性、約定力に特化
  • ECNタイプ(プロ口座)は海外FXトップクラスのスペック
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