専業トレーダーが語る|口座残高に対してのおすすめロット数とは

FXで利益をあげていくには、レバレッジと上手く付き合う事は非常に大切になってくる。口座残高に対してどれくらいのロットを張ればいいのか?という事を具体的に設定しておくことはレバレッジを使用する上で1番のリスク管理になる。

この記事では、FXのレバレッジを使ったうえで、どれくらいの資金に対してどれくらいのロット数を張ればいいのか?について具体的に説明していこう。

目次

まずは口座残高から必要証拠金を割り出そう

口座残高に対して必要証拠金が占める割合はどれくらいがいいのか?では口座残高10万円を例に考えてみよう。

レバレッジ300倍程度の証券会社なら口座残高10万円に対して10%程度証拠金を見ておけば大丈夫だろう。

口座残高が50万円であれば、証拠金5万円といった具合だ。レバレッジ500倍だと1万通貨あたりの証拠金は2,000円だ。

レバレッジ200倍だと1万通貨あたりの証拠金は5,000円になるので、10万円の口座残高だと2万通貨で約10%となる。

この10%というのは基本的なものとして覚えておいて欲しい。もちろんもっとロットを張ることは簡単だ。しかし、それではもしもの時があった場合、口座残高がゼロに近づいてしまう可能性が高く、リスクの高すぎる取引になるので注意が必要だ。

損益許容pipsを割り出そう

損益許容pipsとは「どれくらいの損失pipsまで耐えられるか?」という大切なものとなる。口座残高が10万円であればそこから証拠金枠10%を差し引いた金額「9万円」と言うことになる。

9万円であれば単純に1ドル100円であれば、900pipsまでの損益に耐えられることとなる。

ここで疑問となるのが、どれくらいの損益まで許容すればいいのか?ということになるが、400pips程度はアドバンテージを残しておきたい。

さすがに200pipsとかになると、1回の損失で200pipsは行かないにしろ、連敗したりするとやはり200pipsでは心許ない。

口座残高の余裕はメンタル的にも大切な要素になる。

つまり、10万円の口座残高であれば「証拠金が全体の10%未満」「張るロット数は許容損失額400pips以上」と言うことになる。

もちろんレートや通貨ペアによって、損益額や必要証拠金に違いがあるが、基本的には1ドル100円レートで計算するようにしよう。あくまでも目安なので、ある程度アバウトで構わない。

ロットを分割してエントリーする場合

トレードスタイルによっては、ひとつの通貨ペアにロットを分割してエントリーしたり、異なる通貨ペアにエントリーして1度に複数のポジションを持つ方ももちろんいるだろう。

その場合も上記ロット数を超えない範囲で分割するようにしたほうが良い。

10万円で最大2万通貨の取引を行うのであれば、2万通貨を分割することになる。自分のトレードスタイルによって最大どれくらいのポジションを持つのか?考えてみよう。

ポジションを1度に最大10個ほど持つのであれば、1度にエントリーできるのは2,000通貨になる。必ず分割エントリーするかもしれない方は覚えておいて欲しい。

ハイレバの取引でよくあるのが、最大ロット数を2万通貨に設定していたのに、負けてくると、3万通貨、4万通貨と張って早く負けを取り戻そうというパターンだ。

口座残高が減っているのにロット数を増やしてはなんの意味もなく、ただ単にリスクを増やすだけなので、最初に決めたロット数は必ず守っていこう。

口座残高によってロット数は増やす

10万円の資金に対して2万通貨がベストだと言ったが、もちろん資金が増えてくればそれに連れてロット数も増やしていこう。

目安としては、5万円資金が増える毎に1万通貨ずつロットを増やしていくのがベストだろう。そうすることによって必ず400pips以上のアドバンテージを残した上で取引をすることができる。

ちなみに海外のFX証券会社では2万通貨は0.2ロットになる。2000通貨なら0,02ロットになるので、間違っても2万通貨だからといって2ロットも張らないようにしよう。

口座残高が20万円になれば0.4ロット、25万円になれば0.5ロットだ。もし口座残高が減るようだったら、その分ロットを落としていく事を忘れずにしよう。

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