なぜ逆に動く?|エントリー後に買ったら下がる売ったら上がるの謎

せっかくポジションを持ったのに、気づけばすぐに含み損を抱え、買ったら下がる、売ったら上がるという悪夢のような現象。

しかし、これはトレーダーならほとんど誰しも経験する事だ。言うなれば、この逆行現象を乗り越えればトレーダーとして、目に見えて上達していくものだ。

実際にこの逆行現象を克服するのは簡単ではない。そして理由はひとつではない。これから買ったら下がる売ったら上がる原因を全てお話ししていくので、是非最後まで見てこれからのトレードの参考にしてほしい。

それではトレーダー最大の謎である「エントリーしたら逆に動く」という難解について、細かく理由を説明していこう。

目次

目先の値動きを追いかけすぎている

それでは、まず最初に目先の値動きを追いかけすぎているという原因についてお話ししていこう。チャートの短期足である1分足や5分足、15分足の値動きというのは短期足なだけあり、かなりダイレクトに値動きがわかるはずだ。

特に1分足や5分足は、価格が大きく動くとトレーダー心理として、その値動きを追いかけてしまいたくなる。急に価格がグッと伸びてくると「おっ!これはもっと伸びそうだ!今買っておかなければ!」という心理状態に追いやられる。

そういうエントリーをしていないだろうか?

これをやると大体はすぐに値動きが止まり、しばらくして下落していまう事が多い。しかし、それは一時的なもので、また再度価格が上昇したりしてしまう。

もちろん、その時のパターンによって様々だが、値動きというのは基本的に上下を繰り返しながら伸びていくので、伸びたところで買うというのは、そこが目先の山なのだ。

仮に上昇している状態で買いたいなら、山の上で買うんじゃなくて、山の下で買わないといけない。小さな波の価格が1番上昇している時に買うとその後どうしても含み損を抱える時間が長くなってしまう。

この解決策としては、目先の値動きに翻弄されるだけではなく、もっと相場全体を見渡す必要がある。上昇を狙うならテクニカル分析にて、ある程度上昇の根拠を見つけた上で買わなければならない。

目線が上昇であれば、上昇した時ではなく、価格が下がってきたところで買うようにするといいだろう。

エントリーの基本は逆張りみたいなもの

価格が下がってきたら買うというのは小さな目先の値動きだけではない。トレンドなどの押し目などもそうだが、基本的なエントリーは逆張りと言われるようなエントリーになる。

必ずそうとは言い切れないところはあるが、エントリーの基本は逆張りみたいなものだ。これは気にしてエントリーのタイミングを変えるだけで、それなりの結果が出るかもしれない。

逆張りは初心者は手を出すなとか、そういう風潮があるが気にしない方がいい。逆張りの本質的なものを知らないと優位性のないトレードになり、結局「買ったら下がる売ったら上がる」という状況に直結する事になりかねない。

エントリーに対しての自信が曖昧

目先の値動きに振られていると、ロスカットが早くなってしまうという傾向がある。この理由は明確で「エントリーにそれなりの根拠を持っていない」のが最大の理由になる。

後で説明するが、損小利大を気にしすぎているせいで、ロスカットが早くなりすぎているというのももちろん大きな理由のひとつだ。

エントリーに自信が無さすぎて、ロスカットに対しても明確な位置がはっきりしていないと言う事だ。エントリーの根拠とロスカットの基準は連動しているので覚えておいた方がいいだろう。

値頃感でエントリーしてしまうと、ロスカットにも大きな影響を与えてしまうので、エントリーする前にはテクニカル分析を広い目線で分析しておきたい。

≫ テクニカル分析だけでは意味がない!?その理由と最強の取引システムとは

下がったら買う、上がったら売るの必要性

結局「買ったら下がる、売ったら上がる」というのは「下がったら買う、上がったら売る」ができていない状態だ。

買ったら下がるという認識から、下がったら買うという認識に変えてみてはどうだろうか?これは今までお話しした状況と同じだが、意図的に認識を変えるだけでも随分と違いが出るはずだ。

トレーダーとして勝てない大きな理由として、認識がそもそも負ける要因に傾いている事が多い。

下がったら買う、上がったら売るというのは、ある意味当たり前の話かもしれない。しかし、当たり前の本質こそが相場では大事になってくるし、当たり前の本質だからこそ逆に難しくもあるのだ。

勘違いしてはならないのが当たり前には2種類ある。それは本質的な当たり前と常識的な当たり前だ。本質的な当たり前は原理原則だ。常識的な当たり前は相場では必要ない。それではエントリー後逆に動く理由について引き続きお話ししていこう。

重要な節目付近でエントリーしている

価格が強く勢いを増してくる場合というのは一概には言えないが、価格の節目に近づいてくるとその勢いは増す事が多い。その価格の節目付近で買ってしまうと、節目で値動きが反転してしまい、損失を被ってしまう。

相場にはどうしても価格の節目というものがある。何年も前から意識されている節目や、直近の高値・安値・ネックラインなどだ。その節目のラインというのは1度で抜ける事は少なく、勢いがある時でも何度か反発してから抜けていく事が多い。

その節目付近で買っていないだろうか?

節目付近になると、その節目を抜こうと値動きは勢いを増す事が多い。もちろんそうでない時も多々あるが、長期足で意識されている節目になればなるほどその節目はなかなか1回では抜けていかない。

節目付近で値動きに反応してエントリーして、買ったら下がる決定的なパターンだ。そして下がっていく値動きを見てこれはやっぱり下げだな、とばかりにショートを打ってしまうと、再度価格の節目を抜こうと上昇していく。売ったら上がる状態だ。

最悪は、やっぱり上だと買ってしまって、さらに節目で反発されて下落してしまう。エントリー後に逆に動く決定的な場面だ。これは先ほどお話しした目先の値動きに翻弄されている状態でエントリーした場合に多く、悪い例の飛び乗りエントリーになる。

解決策としては、重要な価格の節目は水平線など株式投資では価格帯別出来高などで価格の節目を把握しておく事が大切だ。

誰かに見られているのは間違いじゃない

さて、次は心理的なお話しをさせていただこう。逆に動くというのは、あまりに頻度が高いと「誰かに見られているんじゃないだろうか?」「証券会社がわざと嵌めようとしているんじゃないだろうか?」などと考えてしまう事はないだろうか?

証券会社に関しては、他の証券会社のチャートを見てもらえばそんな事はないのは気づく事ができる。しかし、あなたの行動が誰かに見られているというのはあながち間違いではない。

相場というのは「勝つ側」と「負ける側」というのがどうしても存在する。その割合は悲しいが同じように存在すると言っても過言ではない。

ではなぜ一般投資家の90%以上が負け組なのか?という疑問が生まれてくる。それは勝ち組トレーダーが仮に1%しかいなかったとしても99%の負け組トレーダーと同等の資金力を持っている事になるからだ。

勝ち組トレーダーは分析手法こそ違えど、結局のところテクニカル分析でどこの場所をトレーダーが狙ってくるのかを知っている。簡単に言うと、個人トレーダーが多く損切りをしそうな場面を狙って勝負を仕掛けてくるのだ。

損切りすると逆のポジションになる。つまり、買っていた人が売る(損切り)と言う事は、売り手の背中を押すことになる。

そう、個人トレーダーの行動はテクニカル分析にて勝ちトレーダーに見られている。つまり、あなたは負けトレーダーと同じ行動をしていると言う事だ。

しかし、これはあくまでもあなただけではない。大勢のトレーダーが勝ちトレーダーの肥やしになっていると言う事になる。

重要ポイント

誰かに見られている。それは非現実的だ、しかし誰かに見られている事を考えてトレードする事は悪くない。つまり、見られて陥れられようとしている事を前提にエントリーなどの戦略を考えるという事だ。

このサイトでは通常言われている相場の常識みたいなものに対して「本当にそれは正しいのか?」というものに多く触れているつもりだ。なぜなら一般的に言われている常識に固執すればするほど「勝てない」という状況は増えてくばかりだからだ。

解決策としては、相場心理はもとより、常識というものに疑いを持ち、自分で検証して正しいと判断したものだけを追求していくという事になる。これは大切な事なので是非考えてみて欲しい。

利益を取るには忍耐力が必要

今までお話ししてきた理由以外にもまだまだエントリー後逆に動くというものの理由はある。次は自分のエントリーや決済の弱点を知っているのだろうか?と言うお話しをしていこう。

売ったら上がる買ったら下がるという謎の理由は様々な理由が考えられるが、もし、あなたがその状況を克服したいと強い気持ちがあるのならば、当然のように何かを変えなければならない。

そしてその何か?自分の弱点はどこなのか?を明確に落とし込む必要性があるのではないだろうか?

もちろん今日明日に分かるものではない。当然忍耐力が必要になってくるだろう。しかし、今現在エントリー後に逆に動く事に悩んでいるのなら、今の状態からどうにかして変えていかないといけないものがあるはずだ。

当然今と全て逆の行動をとっていればかなり大きく勝てているトレーダーなのだろうが、実際はそういうものではない。仮に全く逆のエントリーをしたとしても、決済のポイントが必ずズレるので、そううまくいくものではない。

逆に動く気持ちは痛いほどに分かる、まさに私もそう思っていたし、苦しい状態がずっと続いていた時は長くあった。そんな時私が実際に使っていた方法があるので、これからその解決策を紹介しよう。

トレードノートを付けてみる

自分のトレード検証はトレードノートだ。特別にセミナーを受けるわけでもない、商材を買うわけでもない。地道な検証法だが、圧倒的な力を発揮する。

むしろ、科学的・理論的・物理的に見てもこの方法が自分の欠点を知るのに1番適していると自負している。

別に何十万もする商材を買うわけではない。ノート1冊あれば出来ることだ。どうしても書き方がわからない方は、トレードノートを実際に購入する事もできるので、是非活用して欲しい。

見直すべき初心者の常識とは

さて、具体的にトレードの何を見直したらいいのか?という事だが、まずは基本的な相場の常識をまず疑ってほしい。仮に間違った常識でなくとも、あなたにとってプラスに動かないのならなんの意味もない。

相場の常識について、あまりにも考えすぎているとロクな事がないものを3つ紹介しておこう。エントリーしたら逆に動く現象もこの中の要因が少なからずとも絡んでいるかもしれない。

環境認識

まずひとつ目は環境認識だ。環境認識というのはどういう意味か分かっているだろうか?値動きを見て現在の相場環境を把握する事だ。

しかし、声を大にして言うようなものではない。トレードをしていて、環境認識をしていないトレーダーなんて基本的にいないからだ。

色々と環境認識について調べていくと、大きな時間足で現在のトレンドを把握してから、短期足に落とし込むとかそういう情報があるが、そもそも大きな時間足の把握がそう簡単に出来るのだろうか?かなり高度な分析手法だが。

そもそも大きな時間足が上昇トレンドだからと、短期足でロングばかりしていても勝てないし、上昇トレンドの最中だというバイアスがかかっているからこそ、エントリーして逆に動いた時にメンタルがついていかなくなる。

そもそも大きな時間足を短期足に落とし込んで分析するのは環境認識とは言わないのだ。

トレンドフォロー

トレンドフォローに関してもよく聞く基本ではないかと思う。このトレンドフォローというものだが、実に高度なエントリー手法だ。

上昇しているから売らないで買う、下降しているから買わないで売ったほうがいいという事だが、通常ならば安くなった時に買う、高くなったら売るというのが1番効率がいいはずだ。

その真逆を言っているのがこのトレンドフォローになる。別にトレンドフォローが間違っているという訳ではないが、かなり難しい上級者向けの手法だという事を覚えておいた方がいいだろう。

初心者で勝てていないと悩んでいる人が、トレンドフォローをしようとして勝てるならばいい。大抵はトレンドフォローをしようとして、エントリーした瞬間から含み損を抱え、結果的に勝ったり負けたりを繰り返してはいないだろうか?

そして最終的にはビックリするほどキレイなところで高値掴みをして大きな含み損を抱えていないだろうか?よく考えてみて欲しい。

損小利大

損小利大というのは実にピンポイントで買ったら下がる、売ったら上がるという現象につながるので覚えておいた方がいいだろう。

なぜならば損小を意識しすぎると損切りが小さくなりすぎて、損切りビンボーになってしまう可能性が高い。1度含み益になったポジションなどは特にそうだ。価格が戻ってくるとすぐにポジションを切ってしまいたくなる。

そしてその後思惑通りに進んでいって、逆に動く現象となる。

利大を意識しすぎるのもそうだ。せっかく含み益がでているのに、利大を意識するあまり、根拠なくポジションをホールドしてしまい、結果的に含み益を全て飛ばしてしまう。

もちろん根拠があれば含み損を全て飛ばしたとしても、それは間違いではない。自分のトレードスタイルであるならば。しかし、今話しているのは勝てていない、つまり自分のトレードスタイルがまだ構築されていないトレーダーの話をしている。

損小利大などを意識するのは、上級者になってからでも遅くない。なぜなら損大利小でも、勝っているトレーダーは普通に存在するからだ。

まとめ

今までの常識がいかに「買ったら下がる、売ったら上がる」という逆の行為を生産していたのか?という事が分かっていただけただろうか?

つまりは、エントリーしたら逆に動くという事は、今自分が信じている常識自体が全て逆だという事だ。

そこまで徹底的に考えてもらっても何も問題ないだろう。それほどまでに相場で生きていくというのは理屈ではない。

まず先に考えなければならないのは、自分の生活スタイルでできるトレードスタイルは何なのか?そのスタイルに応じて株式やFXなどを選択し、ベースとなる時間足を選択していく。

さらに銘柄を絞り込み、徹底的に値動きを研究しまくる事だ。その中でインジケーターやテクニカル分析を試してみて、どれが自分に1番合っているかを探し出さなければならない。そして自分のシンプルなトレードスタイルを極め抜かなければならない。

この作業だけで圧倒的な時間が必要になるだろう。

そして常識に振り回されない事だ。相場では自分しか信じてはいけない。自分が全てだ。誰かが間違っていると言っても自分で納得しない限り今取り組んでいる作業を変える必要はない。

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