エリオット波動理論|強気相場3波の上昇目安と判断基準

3波というのはエリオット波動でも1番利益につながりやすく、非常に伸びがいい波動で、トレーダーはこの3波を取りに行っている方も多いのではないだろうか?ではこの3波はどれくらい伸び、どういう相場状態なんだろうか?

それでは、エリオット波動の3波について見ていこう。

目次

強気相場3波の特徴

3波を見極めるには1波と2波を捉える必要があるが、実際に1波・2波・3波が明確に分かるのは「1波の戻り高値」を抜いた状態の時だ。

3波とはどういう波?

1波・2波という波は、まだトレンド変換を疑う相場で、上昇の思惑と下落の思惑が拮抗する波になる。それに比べ3波は買いの勢力が完全に上回り、「楽観的な買い」が多く集まる相場環境になり、非常に白熱する傾向のある上昇相場だ。

もちろん3波がいくら楽観的に大きく上昇する波だからといっても、時には上下を繰り返す3波であったり、急激に上方向に火柱が上がる3波であったりと様々だ。

では同じ3波でも強さに違いがある時というのはどういう時なのだろうか?

短期足と長期足のトレンドが違う時

基本的に相場はフラクタル構造になっていて、エリオット波動もまた例外ではない。

フラクタル構造に関してはダウ理論|トレンドは3つの期間に分かれるの記事で紹介しているが、15分足や1時間足で上昇のエリオット波動が出ていても、日足や週足で下降トレンドを形成している最中だと、3波の勢いもまた弱いものになりがちだ。

なぜなら大きな時間足自体は下降であり、下降の中の上昇と見ているトレーダーは多く、上昇の波を取っていくよりも下落の波を狙ってトレードしているトレーダーが多いことが3波を弱くしている原因のひとつになっている。

これは意外によく見る状況で、他にも大きな下落の調整局面などで、力のないエリオット波動の上昇3波が繰り出される事も多い。では強い3波と弱い3波を実際に見てみよう。

力強い上昇3波

非常に強い上昇3波のチャート
ポンド/豪ドル1時間足チャート

上記のチャートはポンド/豪ドルという為替の通貨ペアの1時間足で現在5波になる。どこまで5波が伸びていくのかはわからないが、このチャート(1時間足)では3波が猛烈な勢いで上昇している事が分かる。

こういう一直線に伸びてく3波も珍しくはないが、意外とここまで急上昇している3波は勢いがありすぎて実際のトレードでは「取りにくい3波」と言えるかもしれない。

では1時間足で上昇しているこのエリオット波動だが、日足チャートではどのようになっているのか見てみよう。

異なる時間足を組み合わせてみる

日足でのエリオット波動のチャート確認
ポンド/豪ドル日足チャート

同じ銘柄のチャートを日足で確認してみよう。日足ではエリオット波動の5波目と考えられる。1時間足で見ても5波目だった。という事はこれから考察できる事は、そのうち最低でもトレンドラインまでの下落が予想できる。という事になる。ただし日足の5波もまたどこまで上昇するかは分からないので、安易なショートは禁物だ。

3波はどこまで上昇する?その目安とは

1時間足の3波は勢いよく上昇していたが、日足の3波は上下の波が大きい3波だと感じなかっただろうか? 実はこういう3波というのもまた珍しくない。

つまり、3波だと思ってエントリーしてはみたものの、大きく上下を繰り返す3波というものはメンタル的にも取りづらいと感じるだろう。

では急激な上昇と、もみ合いの上昇とどういう目星をつけて取りにいけばいいのか?

フィボナッチエクスパンションを使う

3波がどこまで伸びるのか?という目星をつけるには「フィボナッチエクスパンション」を使うという方法もある。フィボナッチエクスパンションは「100%・161.8%」を目星に3波の利益確定ラインとしていく。

ただし、あくまでも目星だ。必ず100%や161.8%で上昇が止まるわけではない。水平線などと組み合わせて使っていこう。

エリオット波動を表示させたチャート

上記チャートのエリオット波動は3波が強く上昇しているパターンだ。フィボナッチエクスパンションをあててみよう。

フィボナッチエクスパンション100%で上値を抑えられているチャート分析

この場合はピッタリ100%のところで頭打ちになっている。しかし実際100%で上昇3波が止まるという事は、その相場自体がそんなに強くない事を示している。上昇の勢いがそれなりにある場合だと161.8%くらいまで上昇する事は普通にある。

今回の場合だと1波の高値を超えてからエントリーしたのではほとんど利益が取れていない。ではなぜ3波は伸びなかったのだろうか?

3波の利益確定の目安「水平線」

3波が伸びなかった理由は多々あるだろう、まずひとつ大きな理由としては日足レベルでの大きなレジスタンスラインがあったという事だ。これはライン分析の水平線になる。レジスタンスの水平線は下記チャートの部分だ。

水平線でのレジスタンスラインの確認

この水平線は強く、トリプルトップのネックラインでもあった。

水平線に抑えられて5波がフェイラーしているチャート
5波のフェイラー

そして結果的に4波が1波の高値を下抜けるといったように、エリオット波動の定義から外れた事で相場の弱さが決定づけられてしまい、これからの目線は下方向の勢いが強くなったと考えられるだろう。

このようにフィボナッチだけでなく、水平線などを組み合わせる事によって3波の上昇の目安を付けていくには有効になってくる。

まとめ

  • 3波というのは1波の安値を2波が下回らず上昇に転じ、1波の高値を上抜いたところで確定する。
  • 上昇の目安としてはフィボナッチエクスパンション100%から161.8%、他にも上位足の水平線などを利益確定の目安として予想する。
  • 勢いよく上昇する事もあれば、上下にもみ合いながら上昇する事もある。

というのが今回解説した内容になる。3波を取る為のコツとしては、先に利益確定ラインを設定しておいて、それまでどんな値動きになったとしても設定した利益確定ラインまで待つという事が3波を取るコツになる。

もちろん3波を取る為のエントリーポイントが大切なのは言うまでもない。その為には1波と2波、あとは値動きを見て3波をなんとか捉えて欲しい。

エリオット波動の基本知識は「エリオット波動理論|基本知識を徹底解説」の記事をチェックしてみよう。

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