勝てないトレーダーは複雑なチャート分析をしている!?

勝っているトレーダーの多くは、ごくごくシンプルな分析方法をしている人が多い。

しかしそう言われても納得できないのはなぜだろうか?それはシンプルな方法で勝ててないからではないろうか?・・・

この記事では勝っているトレーダーと勝てないトレーダーではテクニカル分析の何が違うのか?について説明していこう。

目次

勝てないトレーダーは複雑な分析をしている

勝っているトレーダーはやたらと難しい分析をしていると考えている・・・それは一体何を見てそう考えるようになったのだろうか?

実際に勝っているトレーダーの方が、実はシンプルで最小限のテクニカル分析しかやっていないという、まさに逆の現実がそこにはある。

最高のトレーダーはミニマリストである。彼らは、安定的に機能する2つか3つの手法に気づき、そして、それを繰り返し使用するものである。反復には価値がある。

オリバーベレス/グレッグカブラ

トレーダーの常識はほとんどが逆であるという常識

聞いたこともないようなインジケーターなどを使い回して、勝てるような気がするならまずはやってみるのもいいだろう。

しかし、インジケーターの使い過ぎというのは時として実際の値動きである相場の本質から大きく乖離する事がある。

インジケーターを複数表示させた複雑なテクニカルチャート画面

実際に上記チャートを見てみよう。

これは実際億を稼いでいるトレーダーのチャートです。と言われれば、やはりかなり複雑な分析手法を使っているんだな。と感じるかもしれない。しかし、これでは肝心の相場の全体像が見えなくなってしまう。

何よりも大切なのは相場の値動きだ。

インジケーターを取り払った真っ新なチャート分析画面

上記チャートはオシレーター以外のインジケーターを全て外したものだ。

相場の全体像が姿を表して値動きが認識しやすくなったのがわかるかと思う。この全体像こそが相場分析の基本であり、勝つ為に1番大切な本質の部分だ。

ひとつのインジケーターだけで勝てるのか?

移動平均線だけで勝てる、とか○○○の理論だけで勝てるという言葉を聞いた事はないだろうか?それはあながち間違いではない。

ただし難点もある。誰でもそのやり方をやったからといって勝てるわけではないという事だ。

移動平均線をロウソク足が上に抜けたら買いのエントリー、下に抜けたら売りのエントリー、損切りは移動平均線付近にセット。理屈的にはこれだけで勝てるだろう。しかし、実際にこのトレードをやって勝てているトレーダーはどのくらいいるのだろうか?

理屈では勝てる。特に移動平均線が上向きの時にロウソク足が上抜けすればエントリーポイントとしては間違っているわけではないのだ。

テクニカル分析で勝てない理由

ではなぜ勝つ事ができないのか?

理由としては、移動平均線が上抜けするという表現自体があまりにもアバウトすぎるし、移動平均線を上抜けする事に対して一体なんの理由があってエントリーしているのかが基本的に理解できない。

もうひとつは自己心理という絶対的な理由が勝てない理由のひとつだ。

ではエントリーポイントの例から見てみよう。

認識がアバウトすぎる

引き続き移動平均線を例にあげるが、よく言われる「抜けた」とはどういう意味なのだろうか?

例えば移動平均線を表示している時間足が1時間足だったとしよう。

1時間足のロウソク足が完全に抜けていくまでに、移動平均線を上に抜けたり、また押し戻されたりと1時間ずっと揉み合っていることもザラにある。

数本のロウソク足が結果的に移動平均線のあたりで揉み合っている状態が続き、結局抜けれなかったという状態もまたザラにあるだろう。

揉み合い状態のロウソク足チャート

明確に「抜けた」というにはそれなりの定義が必要だ。

どのように抜けたら上抜けなのか?その定義をはっきりさせなければどこがどうなったら抜けた事になるのか?という判断は実際のトレードでは非常に難しいものとなる。

そして使っている移動平均線にどれだけの根拠があるのか?ただ単に移動平均線を上抜けというだけでは、実際のトレードでは全く使い物にならない手法という事になる。

大切なのは、もっと合理的になぜその移動平均線でなければならないのか?というトレードで使えるポイントだ。確かに上を向いている移動平均線のポイントでロングし、そのまま再び移動平均線にタッチしたところで決済すれば理屈では勝てる。

しかし相場は理屈ではない。機械的に自動でその売買を繰り返したところで常に値動きを繰り返している相場の環境の中で果たしてトータルで勝てるのだろうか?

今回は移動平均線を例にしたが、他のテクニカル分析にも全て同じ事が言えるだろう。

自分の心理を反復で克服しないと勝てない

そしてもうひとつ大きな要因は自己心理だ。テクニカル分析でここにきたらエントリーしようと決めているとしよう。

しかし、実際の値動きの強さなどを見ていると、エントリーするのが恐怖に感じる事がある。

もしそういう状態になっているとしたら、間違いなくエントリーを見送るべきだ。

なぜなら、そのままエントリーしたとしても、勝手に損切りの位置をずらしてしまったり、もっと悪い方向で言えば、完全に損切りを外してしまうということが普通に起こってしまうからだ。

これは1回やっただけで命取りになるほどやってはいけない行為だ。

しかし、わかっていたとしてもやってしまうのが人間が本来もっている心理であり、これを克服するには、同じ失敗と反省を何度も何度も繰り返し行う事しか方法がない。

まとめ

なんでもそうだが、人はこうするためにはどうしたらいい?という答えを知りたがる。それは一番簡単で実行しやすい事だからだ。

トレードで勝つためには自分を変えるしかない。これは答えがない。なぜなら人それぞれ違うからだ。100人いれば100通りの性格がある。

だからこそトレードで勝てない。人が変わるためには普通の人がみんな通りたくない選択肢を選ばなければならないからだ。

勝っているトレーダーは鉄の心で同じ分析手法を延々と続け、その分析手法に対して奥深くまで特性を知っている。

だからこそ勝てないトレーダーよりも、圧倒的シンプルな分析手法でも継続して勝つ事ができるというわけだ。

今勝てないからといって、より難しいテクニカル分析を覚えるよりも、シンプルなテクニカル分析を徹底的に磨き上げる方が勝てるトレーダーにより効率的に近づく事ができるだろう。

隔たったチャート分析ができるチャーチストを目指そう

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